正直になろう。既に週末のことを考えているのではないだろうか。きょうはオフィスを何時に抜け出そうかと。

  夏が来ると、金曜日の午後に身を入れて働いている人は少ない。社員の頭の中は、朝から会社を早く出ようという考えでいっぱいになる。PR会社を経営し、ニューヨークとロサンゼルス、オースティン(テキサス州)にオフィスを構えるサビナ・ゴールト氏が金曜日の午後を休みにすると決め、社員に伝えたのは、そういう理由からだ。

  「誰もが早く退社したがっている」。同氏はこう話し、「夏場には早い時間に会社を出てアイスクリームを楽しむこともできる。午後2時にオフィスを離れられるのは、人生を変えるようなものではないにしても、とても楽しいことだ」とその意義を説明した。

  ゴールト氏は昨夏、社員52人に対し、レーバーデー(9月の第1月曜日)までの毎週金曜日の午後を半休にする制度を途中から導入。好評だったことから今年も採用し、開始時期をメモリアルデー(5月最終月曜日)の週末に前倒しした。

  企業に関する調査や助言などを行うCEB(旧社名:コーポレート・エグゼクティブ・ボード)が200社余りを対象に実施した調査によると、夏場の金曜日に早めの退社を認める制度を導入している企業の割合は今年に入って全体の42%に上昇。2015年は21%だった。

  CEBのHRプラクティス責任者ブライアン・クロップ氏は「働く人たちが真夏の金曜日になると、実際に午後4時に仕事を切り上げているわけではない」と説明した上で、「こうした制度を正式に導入することで、企業は社員に配慮しているとの明確なメッセージを送れる」と述べた。

  ホワイトカラーの獲得競争が激しくなる中、各社は人材を引き付け、長く在籍してもらう手段の一つとして福利厚生の充実に努めている。有給休暇日数を増やし、育児休暇を拡充し、より働きやすい職場づくりに取り組んでいる。夏場の金曜日に早い時間の退社を認めることは、人材獲得を有利に進める上でコストの安い容易な手段だ。

原題:Summer Fridays Are All the Rage This Year(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE