2014年の原油価格下落を的確に予測したゲーリー・ロス氏は、石油輸出国機構(OPEC)とその他の産油国が5月に合意した原油減産延長について、減産幅をさらに拡大するべきだったとの見方を示した。

  S&Pグローバル・プラッツ傘下の予想・分析会社PIRAエナジーの石油担当グローバル責任者であるロス氏は「在庫を減らすためには、日量の削減幅を90日間、さらに100万バレル増やすべきだった」と指摘する。

  ロス氏は、製油所の需要が拡大するため在庫の減少が加速する6-8月に、産油国は削減幅を拡大する機会を逸したと説明。減産幅を増やしていれば、原油先物市場は逆ざやとなった可能性があるとの見方を示した。期近物の方が期先物よりも高い逆ざやの市場構造では、OPECが競合するシェールオイル企業が将来の生産分の価格を固定することができないため、OPECにとって好都合となる。

  OPECとロシアなどの主要産油国は5月25日に、日量最大180万バレルの減産を来年3月まで延長することで合意した。ただ、指標となる原油価格はそれ以降、下落し、1バレル=47ドル近辺となり、国際エネルギー機関(IEA)は今月14日に減産について、世界の在庫のゆっくりとしたペースでの減少につながるにすぎないとの見方を示した。

原題:Oil Guru Who Foresaw Crash Says OPEC Should Have Cut Deeper (1)(抜粋)

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