欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドルが上昇、堅調な経済指標に反応-110円台後半

  15日のニューヨーク外国為替市場ではドルが上昇。一時は4月下旬以降で最大の上げとなり、週初からの下げを埋めた。米経済指標がそこそこ明るい内容だったことが、ドルの買い手掛かりとなった。

  ドルは主要10通貨に対してはポンドを除く全てに対して値上がり。対ユーロでは月初来高値を更新し、対円ではテクニカル上の重要な抵抗線を上抜けた。ブルームバーグのドル指数は一時約0.6%高と、4月26日以降で最大の上げとなった。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.5%上昇。

  ドルは対円で1.2%上昇し1ドル=110円93銭。対ユーロでは0.7%上げて1ユーロ=1.1145ドル。

  ただバンク・オブ・ノバスコシアのショーン・オズボーン氏は、ドルに対して慎重姿勢を示している。トランプ大統領が司法妨害を行ったかどうかについてモラー特別検察官が調査しているとの報道は、トランプ氏を巡る「問題が政権のアジェンダ実行を遅らせ、投資家はリスクがより少なく、より有望な市場(最近では欧州)に資金を移動させる」と指摘。「短期的なドル上昇は、売りの好機だと考えられる」と続けた。

  朝方発表された経済指標では、週間新規失業保険申請件数が市場予想を下回った。またニューヨーク連銀製造業景況指数は予想を上回った。このほかフィラデルフィア連銀製造業景況指数は低下したものの、市場予想ほどは落ち込まなかった。

  ユーロは、一時1ユーロ=1.1132ドルと月初来安値を更新。前日は連邦公開市場委員会(FOMC)の声明発表前までは上昇していたが、抵抗線となっていた11月9日の高値1.1300ドルを上抜けられなかった。

  ドルは対円で1週間ぶり高値となる1ドル=110円98銭に上昇し、テクニカル上の抵抗線である200日移動平均の110円64銭を上回った。
原題:Dollar Adds to Gains as U.S. Data Supports Fed Outlook on Rates(抜粋)

◎米国株:続落、テクノロジー株の売り膨らむ-ロシア巡る捜査も警戒

  15日の米国株式相場は続落。アルファベットやフェイスブックなどの大型テクノロジー株の売りが膨らんだ。

  S&P500種株価指数は前日比0.2%下落し2432.46。ナスダック総合指数は0.5%の下げ。ダウ工業株30種平均は14.66ドル(0.1%)下落して21359.90ドルとなった。

  金利上昇への警戒感がグロース株からバリュー株へのシフトを促す中、年初からの相場上昇の原動力となってきた主要ハイテク銘柄があらためて売られた。ロシアによる米大統領選介入疑惑に関する捜査がトランプ大統領に及ぶ可能性があるとの報道を受け、S&P500種株価指数は、前日比0.8%下げる場面もあった。

  S&P500種業種別11指数では素材やエネルギーが下落。公益事業や資本財・サービスは上昇した。

  原油が7カ月ぶり安値に下げ、金も下落したことを背景に、商品銘柄も売られた。

  個別銘柄では、アップルが一時2%安。バークレイズのアナリスト、マーク・モスコウィッツ氏はリポートで、新「iPhone(アイフォーン)」の販売台数と株価について悲観的な見方を示した。
原題:U.S. Stocks Slip on Tech Drop, Dollar Up After Fed: Markets Wrap(抜粋)
原題:U.S. Equities Drop as Tech Declines After Fed; Trump in Focus(抜粋)
原題:New IPhone Sales May Not Meet Mega Expectations, BarclaysSays(抜粋)

◎米国債:下落、ドイツ国債や英国債の下げに追随-終日軟調に推移

  15日の米国債は下落。欧州市場での入札や英金融当局のタカ派的な姿勢を手掛かりにドイツ国債や英国債が下落。米国債も朝方から軟調に推移した。

  ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して2.16%。

  イングランド銀行(英中央銀行)は政策金利据え置きを発表した。フォーブス委員の利上げ主張にさらに2人が加わり、金融政策委員会(MPC)の2分化が進んだ。インフレ率はこれまでの想定よりも高くなる可能性があると指摘した。

  5年債と30年債の利回り差は一時102bpを割り込み、2015年1月以降の最小となった。

  日本銀行は16日の金融政策決定会合で政策運営方針を決定する。金融政策については現状維持という見方が大勢。市場の関心は、黒田東彦総裁が会見で示す金融緩和の出口戦略についての見解に集まっている。

  米連邦公開市場委員会(FOMC)は13、14 両日に定例会合を開き、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標を1-1.25%のレンジに引き上げた。

  FOMCは声明で「労働市場とインフレに関する現状および予想を考慮し、委員会はフ ェデラルファンド(FF)金利誘導目標のレンジを1-1.25%に引き上 げることを決定した。金融政策のスタンスは引き続き緩和的であり、それにより労働市場がやや一層力強さを増すこととインフレ率の2%への 持続的な回帰を支えていく」と記述された。
原題:Treasuries Heavy After Bund Slide; Curve Flattens to Key Levels(抜粋)
Fed Forges on With Hike, Asset Plan Amid Inflation Concern (2)(抜粋)

◎NY金:下落、3週間ぶり安値-労働市場堅調で追加利上げ警戒

  15日のニューヨーク金相場は下落。3週間ぶりの安値となった。米労働市場の強さが続いている兆しを背景に、一段の利上げが実施されるとの見通しが強まった。

  ニューヨーク時間午後2時55分現在、金スポット相場は前日比0.5%安の1オンス=1254.80ドル-ブルームバーグのデータ。一時1251.58ドルと、日中取引ベースでは5月24日以来の安値。

  「金利上昇は金にとって好ましい兆候ではない」-RJOフューチャーズ(シカゴ)のシニア・マーケット・ストラテジスト、ボブ・ヘイバーコーン氏。「今後数営業日は圧迫される状況が続く見通しだ」。

  備考:米新規失業保険申請件数:23.7万件に減少、4週平均は小幅増

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は前日比1.7%安の1オンス=1254.60ドルで終了。昨年12月15日以来の大幅下落。銀スポットは0.7%安の16.7813ドル。プラチナは1.4%下げて924.75ドル。パラジウムは0.4%高の867.43ドル。
原題:Gold Drops to 3-Week Low as Job Strength Bolsters Rate Outlook(抜粋)

◎NY原油:続落、7カ月ぶり安値-需給バランス回復を悲観

  15日のニューヨーク原油先物市場でウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は続落し、7カ月ぶり安値。米国でガソリンが増加している状況では、世界的な供給超過の解消は遅々として進まないとの懸念が広がっている。外国為替市場でドルが堅調に推移していることも、価値保存としての原油投資の妙味を低下させている。

  エネルギー調査会社WTRGエコノミクス(アーカンソー州ロンドン)のエコノミスト、ジェームズ・ウィリアムズ氏は電話取材に対し、「石油輸出国機構(OPEC)が減産目標を達成し価格を支援するには在庫が減少しなくてはならないが、現状の減少ペースでは遅過ぎる。今の生産レベルでは実現しないことがますます鮮明になっている」と指摘。一方、需要も強くないため、「本当の意味で強気なシナリオを描くのは難しい」と述べた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は前日比27セント(0.60%)安い1バレル=44.46ドルで終了。終値ベースで昨年11月14日以来の安値。ロンドンICEの北海ブレント8月限は8セント下げて46.92ドル。
原題:Oil Extends Slump as U.S. Fuel Glut Leaves Market Disheartened(抜粋)

◎欧州株:続落-金属相場安で鉱業株下落、小売りも安い

  15日の欧州株式相場は続落。幅広い業種が売られる中、小売り銘柄や、金属相場安を背景とした鉱業株の下げが目立った。

  ストックス欧州600指数は前日比0.4%安の386.05で終了。同指数を構成する19業種のうち16業種が下げた。5月前半に年初来高値を付けた同指数は下げ基調にあり、ここ数日は終値ベースでの50日移動平均線を割り込んでいる。

  個別銘柄では、スウェーデンの衣料小売りヘネス・アンド・マウリッツ(H&M)が5.5%下落。5月の売上高が予想に届かなかった。 
原題:European Stocks Decline for Second Day as Miners, Retailers Drop(抜粋)

◎欧州債:ドイツ債下落、仏入札結果を嫌気-英国債も下げる

  15日の欧州債市場ではドイツ国債が下げ、幅広い年限の利回りが上昇。午前はフランスの国債入札結果で売られ、午後は英金融当局がタカ派姿勢を強めたことから同国債が売られ、全体を押し下げる展開となった。

  ドイツ5年債が大きく下げた。フランスは期限3年と5年の債券を80億ユーロ入札し、5年の応札倍率が前回を下回ったことが下げ要因となったもよう。

  英10年債利回りは11bp上昇。英中銀の金融政策委員会の8委員のうち3人が利上げを支持したことが背景。市場予想は7対1だった。
原題:Bund Futures Slide as ASW Collapses; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

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