中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁が、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長への追随をやめた。

  米連邦公開市場委員会(FOMC)は14日に追加利上げを決めたが、周総裁は15日の中国金融市場で短期金利押し上げを見送った。3月の米利上げの後には人民銀も金利を高めに誘導していた。人民元相場の安定や、資本規制強化が中国本土からの資本流出に歯止めをかけていることで、周総裁が国内の問題に対応できる裁量が高まっている。

  興業銀行の魯政委チーフエコノミスト(上海在勤)は、人民銀が自らの歩む道を決めることが「制御不能なリスクに中国がさらされることを防ぐ」と指摘。「中央政府はレバレッジ解消を進めたいと考え、そのプロセスを確実にスムーズかつ安定的なものとしたいと望んでいる。資本規制がそれを可能にしている」と述べた。

  周総裁への圧力を和らげる別の要因もある。中国と米国の10年国債利回り格差は6月6日に150ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)に拡大し、ここ2年で最大の開きとなった。3月15日時点では90bpを下回っていた。利回り格差拡大に伴い米国に資金を移す魅力が低下し、資本流出圧力の緩和につながっている。

原題:PBOC Shrugs Off Yellen and Crafts Space to Handle Deleveraging(抜粋)

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