ヘッジファンド運営会社ビジウム・アセット・マネジメントの元ポートフォリオマネジャーで、損失隠しのため自社保有の債券ポートフォリオの評価を数百万ドル水増しした事件に関与した罪で起訴されたステファン・リュミエール被告に対し、マンハッタンのニューヨーク南部地区連邦地裁は14日、禁錮1年6月を言い渡した。

  リュミエール被告(46)の代理人の弁護士は、被告に不利な証言を行った元同僚2人がビジウムからボーナスを受け取っていたのに対し、被告自身は2年間続いた不正スキームから利益を得ていないと主張し、情状酌量を求めた。

  連邦量刑ガイドラインによれば、リュミエール被告には最高8年の禁錮刑が言い渡される可能性があったが、ジェド・ラコフ判事は、リュミエール被告に対する有罪評決が禁錮刑に値するとしながらも、「心理的な弱点」を理由にガイドラインを大きく下回る禁錮刑と罰金100万ドル(約1億1000万円)の支払いを命じた。

  ポートフォリオを水増しするスキームを巡り、リュミエール被告がビジウムの幹部らを脅迫しようとしていたことが、公判中に再生された録音記録で示されたと検察側は主張。ラコフ判事は「被告は自分が捕まる瀬戸際でも、未遂に終わった収賄を通じて不正スキームに付け込み利益を得ようとした。被告がうそや不正行為に罪の意識を感じていないことが一連の録音記録や証言で示された」と述べた。

  ビジウムの花形ポートフォリオマネジャーで、旗艦ファンドの運用に携わっていたサンジェイ・バルバニ容疑者は、別のインサイダー取引に関与した疑いで逮捕され、数日後に自ら命を絶った。

原題:Ex-Visium Analyst Gets 18 Months for Inflating Bond Values (2)(抜粋)

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