債券トレーダーの目には、米連邦準備制度は最新の金融政策決定であまり立場を譲らなかったように映った。

  利回り曲線は14日の連邦公開市場委員会(FOMC)終了後、広くフラット化した。当局が0.25ポイントの利上げを決め、2017年と18年の金利の予測中央値も変えなかったことから、短期債はアンダーパフォームとなった。午前に予想を下回るインフレ指標などが発表され、当局が政策正常化見通しを巻き戻すとの見方が浮上していただけに、この結果は一部の投資家を驚かせた。

  FOMC後の反応は、当局の利上げの意志を疑っていた債券トレーダーが当局の決意に納得する可能性を示している。午後の2年債相場の軟化は、当局が利上げ姿勢を堅持する限り、債券市場で利回り曲線がさらにフラット化する見通しを示唆している。

  MUFGセキュリティーズアメリカの金利戦略担当ディレクター、ジョン・ハーマン氏は「利回り曲線は当局がドット(金利予測分布図)をたどる可能性があるかのような動きだ」と述べ、「当局が年内にあと1回利上げし、向こう1、2年については1、2回かそれ以上に行うという確実性があると投資家が受け止めていることの表れだ」と分析した。

  2年債と10年債の利回り格差(スプレッド)は昨年9月以来最低の約79ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)に縮小し、07年以降で最も低い水準に近づいた。2年債は近い将来の米金融政策決定に最も敏感に反応する金利の一つで、利回りは1.33%。10年債利回りは2.13%と、取引終了時点としては今年最低。5年債と長期債のスプレッドも縮小した。ハーマン氏は9月に追加利上げがある場合は特に、2年債と10年債のスプレッドが縮小し71.2bpを付けると予想した。

原題:Bond Traders’ Post-Fed Playbook Is for Even Flatter Yield Curve(抜粋)

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