主要原油市場でのシェア維持に向けて産油国間の競争が激化する中、急速に需要が伸びているインドで、イラクからの供給がサウジアラビアを上回っている。

  ブルームバーグが集計した出荷データによると、インド向け原油供給でイラクは5月に3カ月連続で首位となり、日量100万バレルを輸出。5月にはインドの原油輸入のうちイラク産が23%を占め、過去4カ月の平均である19%から拡大した。一方、サウジのシェアは1ポイント低下し17%となった。

  世界の原油供給過剰の解消に向け石油輸出国機構(OPEC)とその他の産油国が減産の取り組みを続ける中、中国やインドなどの主要市場で産油国間の競争が激化している。インドは原油需要のうち80%余りを輸入しており、国際エネルギー機関(IEA)は2040年にかけてインドの需要が世界最速のペースで伸びると予想している。

  インドの石油精製会社バーラト石油の精製部門責任者、R・ラマチャンドラン氏は「原油供給に関してサウジがかつて王だったが、今では王子になりつつある」と指摘。「インドの石油精製会社が製油所の性能を向上させる中でイラク産原油を選好する傾向は続くだろう」と述べた。

  インドの石油精製会社が過去数年間、製油所の改修を進めた結果、硫黄分のより高い原油の処理が可能となり、インド向け原油輸出で長年2位だったイラクがサウジを追い抜くことにつながった。

原題:Iraq Is New Oil King, Beats Saudis in Fastest Growing Market (1)(抜粋)

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