英国では2-4月に家計への圧迫が増した。賃金の伸びはインフレの速度に全く追いついていない。

  英政府統計局(ONS)が14日発表した雇用統計によると、2-4月の平均賃金上昇率は前年同月比1.7%と、ここ2年余りで最も低い伸びにとどまった。物価調整後では0.6%低下と、2014年8月以来の大きな落ち込みとなった。4月単月では0.7%低下した。

  生活水準の低下は既に消費者信頼感に響き、家計支出に依存する英経済への重しとなりつつある。総選挙で自ら率いる保守党の議席数が過半数割れとなったメイ首相にとっては、逆風がいっそう強まりそうだ。

  INGバンクは賃金上昇率について「衝撃的だ」と指摘。イングランド銀行(英中央銀行)が2019年になるまで利上げしないとの見通しをあらためて示した。

  堅固な雇用市場にもかかわらず、賃金上昇率は伸び悩んでいる。失業者数は5万人減り、失業率は前月に続き42年ぶり低水準の4.6%だった。雇用者数は10万9000人増え、過去最多の3200万人に達した。一方、昨年の国民投票で欧州連合(EU)離脱が選択されたことに伴うポンド安で、インフレ率は上昇し3%に接近した。  

原題:U.K. Squeeze Tightens as Wages Grow at Slowest Pace in Two Years(抜粋)

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