今年10月、イヴ・サンローランの美術館が2つオープンする。

パリのイヴ・サンローラン財団
パリのイヴ・サンローラン財団
Photographer: Nicolas Mathéus

  1つはパリの美術館だ。世界のファッション界をリードし2008年に亡くなったサンローランが30年近く働いた場所が、美術館に生まれ変わる。フランス第2帝政時代に建てられた歴史的な建造物だ。

  もう1つの美術館はモロッコの都市、マラケシュに開設される。サンローランの生涯のパートナー、ピエール・ベルジェ氏は、2人が「マラケシュを発見したのは1966年だ」と言う。「マラケシュはサンローランの人生と作品に深い影響を与えた。特に色彩を発見したのだ」。初めてマラケシュを訪れた旅の帰路で、2人はすでにそこで家を買うための書類手続きを始めていた。

  マラケシュで買った家は、フランス人画家のジャック・マジョレルが1930年代に造った庭園に近かった。この庭園が取り壊されると聞き付けた2人は、今では年70万人近くが訪れるモロッコの至宝「マジョレル庭園」を購入。庭園内に美術館も整備した。

マラケシュの「イブ・サンローラン美術館」
マラケシュの「イブ・サンローラン美術館」
Photographer: Nicolas Mathéus

  新しい美術館がオープンするのは庭園内ではない。だが近い場所だ。庭園の入場料で建設資金が賄われた。設計は仏建築事務所のスタジオKOが担当。周囲の環境に完全にマッチした新美術館を設計した同事務所についてベルジェ氏は「クリーンで清楚なスタイルはサンローランの作品をほうほつとさせる」と話す。

オーディトリアム(マラケシュの美術館)
オーディトリアム(マラケシュの美術館)
Photographer: Nicolas Mathéus

  1万3000平方フィート(約1208平方メートル)余りの広さを持つこの美術館には、企画展示スペースのほか、オーディトリアムや書店、テラス付きのカフェレストラン、400平方メートルの常設展示スペースが設けられ、パリの新美術館と共にサンローランの世界を堪能できる。

原題:See the Sleek, Sandy New Yves Saint Laurent Museum in Marrakech(抜粋)

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