東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=110円ちょうど付近で小動き。日本時間の明日未明に発表される米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果見極めから、積極的な取引が手控えられている。主要通貨でレンジの動きが強まるなか、カナダドルは中銀総裁のタカ派発言を受けて買いが優勢。

  14日午後4時4分現在、ドル・円相場は1ドル=110円08銭前後。米金融政策の発表を控えて全般的に様子見ムードとなる中で、日中の値動きは109円95銭から110円13銭の18銭にとどまった。

  ソシエテ・ジェネラル銀行の鈴木恭輔為替資金営業部長は、「消費者物価指数や小売売上高といった米経済指標とFOMCを控えて、アジア時間は動きづらい」と指摘。FOMCについては、経済予測を大きく変えてくることはないだろうとしたうえで、「バランスシート縮小に関する議論がどういったものになるか、そしてインフレに対する評価がどうなるかが注目」と述べた。

  FOMCでは日本時間15日午前3時に声明文とともに経済予測が発表され、ドットチャートで各委員の政策金利見通しが示される。また、金融政策の結果発表後の同午前3時30分からはイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見が行われる。

  FOMCを受けた為替相場について、鈴木氏は「足元でドル安が進み、トランプ相場での上昇がはく落した形となっており、ドルの一段の下げ自体は想定しづらい」と指摘。また、米10年実質金利が下げ渋る一方で、ドルインデックスの下落が著しく、「実質金利とドルの乖離(かいり)が是正されるとするとドルは戻りやすく、ドル・円も111円前半から半ば程度まで戻る可能性がある」とみている。

  SMBC信託銀行金融商品開発部のシニアマネジャー、シモン・ピアンフェティ氏は、マクロ経済に関しては、前回よりは悪化してはいるものの、中立的な評価となるだけで、「少なくともネガティブなコメントは出てこない」と予想。「ハト派的利上げ」を見込む向きが多い中、タカ派的な姿勢が出れば、ドルの上昇につながると指摘している。

  カナダドルは主要16通貨に対してほぼ全面高の展開。ドル・カナダドルは一時1ドル=1.3213加ドルと、前日に付けた3カ月半ぶりの加ドル高水準の1.3212加ドルをうかがう展開となっている。

  カナダ銀行(中銀)のポロズ総裁は13日、CBCラジオに対し、利下げは経済をショックから守るという役割を果たしたとの認識を示した上で「足元の経済は勢いを強めつつあり、それも特定の分野ではなく幅広い経済でそうした状況と見受けられる」と発言した。

  12日のウィルキンス上級副総裁に続くタカ派発言を受け、ブルームバーグがオーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)をもとに算出したカナダ銀行の年内の利上げ確率は先週末9日の30%程度から68%まで急上昇。カナダドル高につながっている。 

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