米国のシェール企業は、自らの回復軌道を阻害しかねない状況だ。

  1バレル当たり55ドルと60ドルの間で推移していた原油価格を主な根拠として2桁の生産の伸びを予想してからわずか数カ月。世界的に供給が過剰な状態が続き、価格が46ドル近辺で推移する中、掘削各社は急きょ、減産の可能性を検討しつつある。

  これにより、石油輸出国機構(OPEC)と他の産油国が今年果たせていない目標が達成されるかもしれない。それは、米国のシェール業界の活況を鈍らせるということだ。アナリストや企業幹部らは、原油価格が40ドルに下落すれば、主要シェール層ほど掘削活動が活発ではない地域で操業する小規模掘削会社のリグ(掘削装置)稼働数の伸びが止まる可能性があると指摘。ハリバートンFTSインターナショナルパターソンUTIエナジーなどのフラッキング(水圧破砕技術を利用した掘削)サービス会社の取り組みを阻むとの見方を示した。

  みずほセキュリティーズUSAのアナリスト、ティモシー・レズバン氏とジェームズ・リズル氏は11日の文書で、「多くの石油探査・生産会社が掲げる増産見通しはひいき目に見ても実現性が低く、原油価格が軟調な状況が長引けば回復力を発揮できない」と説明。サービスコストの上昇と、シェール業界が来年のためのヘッジ手段を欠いていることを理由として挙げた。

  ニューヨークで先週開かれたエネルギー関連会議で掘削各社は、コストと債務水準の低下により昨年の原油価格下落を切り抜けたとし、投資計画を維持すると主張。ただ、その事業費基盤は一段と不安定になっているとの認識を示した。
  
原題:Shale Drillers May Be Digging Own Hole as Oil Flirts With $40(抜粋)

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