14日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  東芝(6502):前日比4%安の313.3円。今月末が提出期限の2017年3月期有価証券報告書の提出を先送りする方針を固めた、と14日付の毎日新聞朝刊が報じた。監査法人との意見調整が難航して決算の承認を得るめどが立たないためで、関東財務局に対し少なくとも1カ月程度の延期を月末にも申請する見通し。東京証券取引所が現在実施している上場廃止の審査にも悪影響を与えそうだと伝えている。

  JSR(4185):4%安の1807円。SMBC日興証券は13日に投資判断を「中立」から「アンダーパフォーム」、目標株価を1870円から1810円に引き下げた。セクター内各社との対比で利益水準の回復の遅れが顕著と指摘。17年3月期を底に業績回復を予想するものの、ディスプレー材料の価格下落などで18年3月期-20年3月期まで営業利益は400億円前後にとどまるとみる。

  鴻池運輸(9025):4.7%安の1512円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は目標株価を1660円から1540円に引き下げた。空港関連の好調が続くとみる一方、鉄鋼向け取扱量の伸び悩み、国際物流の損益改善の後れなどにより成長率の鈍化を予想する。株価は妥当水準にあるとし、投資判断は「ホールド」に据え置いた。

  ツムラ(4540):8.1%高の4630円。モルガン・スタンレーMUFG証券は13日に投資判断を「イコールウエート」から「オーバーウエート」、目標株価を3600円から5300円に引き上げた。13年からの長いトンネルを抜け、生薬価格下落による利益回復期入りが同証想定より半年早く始まったと指摘。株価は上場来高値を更新中だが、バリュエーションが高過ぎるわけではなく、20年3月期には過去最高益更新が可能な点など、今からでも投資魅力があるとした。

  小野薬品工業(4528):5.1%高の2335.5円。発行済み株式総数の3.77%、500億円を上限に14日から自社株買いを実施すると13日に発表。今回取得する自己株式の全株と3000万株を10月31日に消却する予定。SMBC日興証券は、6年ぶりの自社株買いであることに言及し、株主還元姿勢の変化にポジティブな驚きを感じるとした。

  日本触媒(4114):3.2%安の7030円。SMBC日興証券は13日に投資判断を「アウトパフォーム」から「中立」、目標株価を8570円から7190円に引き下げた。最大手顧客の米系おむつメーカーのシェア低下により高吸水性樹脂(SAP)の需給バランス好転の恩恵が小さいと指摘。SAPに次ぐ新たな収益源の確立に時間を要し、結果として18年3月期以降の利益水準は同証従来予想を大幅に下回るとみる。

  ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)、ドンキホーテホールディングス(7532):ユニファミは3.6%高の6300円、ドンキホHは1.8%高の4330円。両社は13日に業務提携の検討を開始すると発表。店舗の共同運営や共同仕入れ、物流合理化など半年内めどに提携内容を具体化する。ドイツ証券は、今回の発表によりユニー店舗の活用を通じたドンキホHの成長力の上昇やユニーの収益性改善によるユニファミの利益拡大に加え、将来的なドンキホHによるユニー買収や店舗取得への期待が株式市場で高まることが想定されるとした。

  ペプチドリーム(4587):4.6%高の6870円。6月末の株主対象に1株を2株に分割すると13日発表。また、目標を上回る契約獲得を踏まえ、17年6月期売上高予想を43億2700万円から前の期比11%増の48億円に上方修正した。クレディ・スイス証券は、会社予想について特にサプライズはないが、前期の売り上げを上回る見込みであることを評価、利益でも前期を上回るとみる。

  ヤーマン(6630):1500円(20%)高の8870円ストップ高。17年4月期営業利益は前の期比3.4倍の35億300万円と、従来計画の28億3600万円を24%上回った。同期末配当は54円と従来予想の18円から増額。また、10月末の株主対象に1株を10株に分割する。

  東建コーポレーション(1766):14%高の1万1870円。17年4月期の営業利益は前の期比40%増の185億円と、会社計画の148億円を25%上回った。18年4月期は前期比6.7%増の197億円を見込む。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、相続増税による土地有効活用ニーズでアパート受注が好調、コストダウンなどで完工粗利益率が高水準で推移しポジティブと評価した。

  森永乳業(2264):3.7%高の938円。東海東京調査センターは目標株価を1110円から1240円に引き上げた。荒木健次シニアアナリストは電話取材で、これまではB to Cが業績を引っ張ってきたとのイメージが強かったが、他の事業への設備投資も実り、全ての事業が収穫期に入ってきたことを評価したと説明。投資判断は「アウトパフォーム」を継続した。

  京セラ(6971):2.2%高の6484円。みずほ証券は13日に投資判断を「中立」から「買い」、目標株価を6400円から7300円に引き上げた。17年3月期は下期に想定以上の利益改善がみられ、経営努力の成果による業績底上げを期待。株価バリュエーション水準などから中期視点でリスク・リターンのバランスは比較的良いとした。

  伊藤ハム米久ホールディングス(2296):3.4%高の1052円。SMBC日興証券は13日に目標株価を1320円から1580円に引き上げた。経営統合シナジーは当初計画を超えるペースで推移している上、調理加工食品など食の外部化需要を取り込んだ国内売上高の安定的な拡大を評価。18年3月期の連結営業利益予想を246億円から251億円(会社計画は前期比4.9%増の225億円)、来期を274億円から279億円に増額した。

  大真空(6962):400円(26%)高の1953円ストップ高。従来製品に比べ半分以下の厚みとなる世界最小・最薄の水晶タイミングデバイスの製品化に成功した、と13日に発表した。18年5月に量産を開始する予定。タイミングデバイスは圧電効果を利用したクロック信号を作り出す受動部品で、新製品の将来的な収益貢献を見込む買いが広がった。

  エンシュウ(6218):30円(35%)高の117円ストップ高。特許情報プラットフォームによると、同社とトヨタ自動車、日星電気(静岡県浜松市)などが共同開発した「レーザ発振器の冷却構造、およびこれを使用したファイバレーザ装置」に特許証が発行された。

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