14日の東京株式相場は小幅安。米国の金融政策を決める連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとの姿勢が投資家の間で強く、ポジション調整の売りに押された。化学や鉄鋼、非鉄金属など素材株、石油や機械、商社株など相対的に外需セクターが安い。

  半面、陸運や電力、小売、医薬品株など内需セクターは堅調。新作ゲームが材料視された任天堂などその他製品株、空運株も上げ、相場全体を下支えした。

  TOPIXの終値は前日比1.74ポイント(0.1%)安の1591.77と反落、日経平均株価は15円23銭(0.1%)安の1万9883円52銭と3日続落。

  三菱UFJ国際投信・戦略運用部の石金淳チーフストラテジストは、「大多数の投資家はFOMCが示唆しそうな内容に確信を持っておらず、ロングが多い向きは手じまい、ショートが多い向きは下がった場面でポジションを増やした」とし、きょうの株価指数が「上値で売り、下値で押し目買いが入ったのはポジション調整に終始している表れ」とみていた。

東証前歩行者
東証前歩行者
Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

  13日の米国株は、エヌビディアやアップルなどテクノロジー株が持ち直し、前日までの2営業日の下落率が昨年9月以降で最大となっていたナスダック100指数は0.8%高と反発。S&P500種株価指数とダウ工業株30種平均は終値で過去最高値を更新した。

  米テクノロジー株の落ち着きが好感され、きょうの日本株は上昇して始まり、一時100円以上げた日経平均は2万円を回復する場面もあった。その後は伸び悩み、日本の半導体関連株のリード役だった東京エレクトロンも朝方こそ高かったが、失速。結局TOPIX、日経平均ともマイナス圏で終えた。

  水戸証券投資顧問部の酒井一チーフファンドマネージャーは、「米テクノロジー株の反発力がまだ鈍いことで不透明感は残る上、今回のFOMC後の金融市場の動きを予想するのは難しく、先行きには強気になれない」と言う。FOMCは14日に利上げ実施を決めると予想され、利上げ後の米金利や為替動向を見極めたいとの姿勢が市場参加者の間で強かった。

  いちよしアセットマネジメントの秋野充成執行役員は、FOMCに関し「景況感が強いわけではなく、タカ派的とはならないだろう。年内もう1回の利上げ示唆と12月のバランスシート縮小は市場が織り込んでいる」と予想。ただし、「既に低過ぎるため、FOMC後の米金利がどちらに振れるかは五分五分。もし金利上昇なら、『FANG株』にも影響しかねない」とみる。

  外需セクターが敬遠される一方、国内景気の改善を背景に内需セクターは堅調。「直近でテクノロジー株を売却した投資家が落としたウエート分を埋めるため、きょうは海外要因に影響を受けにくい内需関連を買う動きがみられた」と、水戸証の酒井氏は話した。

  東証1部33業種は石油・石炭製品や非鉄金属、保険、鉄鋼、化学、海運、情報・通信、機械、卸売など15業種が下落。空運や陸運、繊維、電気・ガス、その他製品、小売など18業種は上昇。売買代金上位では、東芝やKLab、ルネサスエレクトロニクス、エムアップ、旭化成が安い。半面、新型ゲーム機「スイッチ」対応のポケモン新作開発などを発表した任天堂、自社株買いを行う小野薬品工業は高い。

  • 東証1部の売買高は17億127万株、売買代金は2兆2076億円
  • 値上がり銘柄数は774、値下がりは1082
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