著名ヘッジファンド運用者のポール・チューダー・ジョーンズ氏は、同氏の富を築いたマクロ戦略が不調の中、イベントドリブン戦略に進出した。

  同氏はマクロ経済トレンドを予測して投資する戦略で有名だが、企業の合併や事業再編といっったイベントに絡んで投資するファンドを昨年開始した。イベントドリブン戦略の「チューダー・リバーベンド・クロッシング・パートナーズ」ファンドは今年1-5月の成績がプラス9.3%と同種ファンドを上回った。投資家宛て書簡をブルームバーグ・ニュースが入手した。

  新戦略のファンドはジョーンズ氏によるチューダー・インベストメント再生策の一つ。同氏は人員削減と2回の手数料値下げ、科学者や数学者の起用で分析力を高めるなどの策を打ち出している。チューダーは2年前に、イベントに注目したファンドを創設するため元ハーバード大学寄付基金の先進国・地域株式市場責任者のエミル・ダボラ氏を採用した。

  5月31日付の書簡によると、運用資産100億ドルのチューダーがイベントドリブン戦略で運用しているのは4億700万ドル。同社資金や旗艦ファンドの中の「かなり類似の戦略」部分の資金が含まれるという。

  昨年から顧客資産が減少傾向にあるチューダーにとっては、イベントドリブンファンドの成功は朗報だ。ヘッジファンド・リサーチによればイベントドリブンファンドの今年1-5月の資産加重平均リターンは5.6%でダボラ氏のファンドはこれを上回る。書簡によると、同氏のファンドは5月成績はプラス1.7%で、昨年6月の設定以来2カ月を除く全ての月で成績はプラスだという。

原題:Tudor’s New Event Hedge Fund Gaining 9% Is Bright Spot for Firm(抜粋)

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