投資家は低金利と人口高齢化、地球温暖化が実質経済成長を抑え、金融市場への逆風を強めることに対し用心する必要があると、ビル・グロース氏が指摘した。

  ジャナス・ヘンダーソン・グローバル・アンコンストレインド・ボンド・ファンドを運用するグロース氏は13日に投資見通しを公表。その中で、「青空に目がくらんではいけない。すべての市場でリスクは増している」と記述した。

  ブルームバーグがまとめたデータによれば米成長率は今年が2.2%、来年が2.3%の見込みだが、株価はこのところ過去最高値付近で推移している。こうした状態には中央銀行の低金利やマイナス金利政策が大きな役割を演じているが、これらは株や不動産などの資産価格を押し上げる一方で実質経済成長を生み出すにはほとんど役立たないとグロース氏は指摘した。

  「現在は資本主義の動脈が詰まっている、あるいは長期の大きな力によってふさがれている状態だ。これが低利回りまたはマイナス利回りの『安全』資産と組み合わさると、米国と世界の成長を過去の標準的水準よりもはるかに低く抑えることが確実になる」と解説した。

  グロース氏はかねてから中銀の政策を繰り返し批判している。また、現在の市場リスクは2008年9月のリーマン・ブラザーズ・ホールディングス破綻前以来で最も高いと先週、ブルームバーグ・インベスト・ニューヨーク・サミットで語っていた。

原題:Bill Gross Warns All Financial Markets ‘Increasingly at Risk’(抜粋)

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