米連邦公開市場委員会(FOMC)が半年で3回目の利上げに向かう中で、アジアの中央銀行が外貨準備高を増やしている。

  米国の利上げ方針は十分周知されているものの、FOMCの引き締め長期化は新興市場に緊張をもたらしかねない。2013年には当時のバーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が量的緩和のテーパリング(段階的な縮小)を示唆したことで市場のタントラム(かんしゃく)を引き起こし、アジアにも悪影響が波及した。

  中国は昨年、米国債の保有を2000年以来で最も大きく減らした。だが米国債を再び購入し始めた中国の外貨準備高は5月末時点で3兆540億ドル(約336兆円)と、前月末比で240億3000万ドル増え、14年4月以来の大きな伸びとなった。

  外貨準備高世界一の中国のみならず、マレーシアやインドネシア、シンガポールも外貨準備を積み増している。株式市場への力強い資金流入が支えとなり、インドの外貨準備高は過去最高水準だ。

  HSBCホールディングスのアジア経済調査担当共同責任者フレデリック・ニューマン氏(香港在勤)は「アジアは守りを強化している。これで地域の各中銀は、FOMCが景気のブレーキを予想よりも強く踏み込んだ場合に想定されるボラティリティーに対応する備えを強化できるだろう」と述べた。


原題:Asia Central Banks Rebuild $6 Trillion Defense as Fed Hike Looms(抜粋)

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