インド準備銀行(中央銀行)が先週、政策金利を据え置いたことで政府との摩擦が生じた。それでも利下げ圧力を感じていなかったとしても、今は違うかもしれない。

  12日発表された5月のインド消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.18%上昇。ブルームバーグが集計したエコノミスト予想は2.4%上昇だった。中銀が7日開いた政策決定会合後、モディ首相のアルビンド・スブラマニアン首席経済顧問はすぐに利下げ見送りに反発し、「状況は大幅緩和を正当化している」と記者団に語った。

  フィリップキャピタルのムンバイ在勤エコノミスト、アンジャリ・ベルマ氏は「中銀のガイダンスをインフレ率が下回る状況が続いていることから、今回のCPI統計は中銀に対する利下げ圧力を強めるだろう」と述べた。

  中銀は7日、政策金利であるレポ金利を6.25%に据え置き、中立の政策バイアスを維持した。ただ今年度(2017年4月-18年3月)前半のインフレ率見通しを2-3.5%とし、これまで示していた4.5%から引き下げた。インフレ予測の下方修正により、利下げに向け扉を開いたと指摘するアナリストもいる。

  4月のCPIは前年同月比2.99%上昇。5月は消費者物価上昇率が一段と低下した。4年足らず前のインフレ率は11.5%だった。中銀はインフレ率を中期的に4%近くに維持することを目指している。

  12日発表された4月のインド鉱工業生産指数は前年同月比3.1%上昇となった。ブルームバーグの集計予想は2.7%上昇だった。3月は3.8%上昇に修正された。

原題:Record Low Indian Inflation Adds Pressure for Patel to Cut Rates(抜粋)

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