債券市場では超長期債相場が上昇。米連邦公開市場委員会(FOMC)に対する警戒感から中長期ゾーンを中心に上値の重い展開が続いたが、20年債入札結果が好調だったことから、超長期ゾーンには買い圧力がかかった。

  13日の現物債市場で20年物の160回債利回りは日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値から横ばいの0.565%で寄り付き、20年債入札後には0.5ベーシスポイント(bp)低い0.56%に下げた。新発30年物55回債利回りは0.5bp低い0.82%、新発40年物の10回債利回りは1bp低い0.995%まで買われた。

  パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長は、「外債投資が若干やりづらい中で、順調な20年債入札の結果を受けて、超長期債に償還資金が入りやすくなっている」とし、「基本的に超長期債は堅調に推移する」とみる。一方、FOMCを控えて「バランスシート縮小の議論がどれくらいなのかなど不透明な部分があり、上値を追っていく感じではない」と言う。

  長期金利の指標となる新発10年物国債の347回債利回りは0.5bp高い0.06%で推移した。新発5年物の132回債利回りは一時1.5bp上昇してマイナス0.065%と、昨年12月以来の高水準を付けた。

  長期国債先物市場で中心限月9月物は前日比4銭高の150円49銭で取引開始。20年入札結果発表後に買われる場面もあったが、その後は一時150円38銭まで切り下げた。結局は6銭安の150円39銭で引けた。

20年債入札

  財務省がこの日実施した20年利付国債入札の結果は、最低落札価格が100円25銭と、市場予想の100円20銭を上回った。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.98倍と、前回の3.84倍から上昇。小さければ好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)は5銭と、前回から縮小した。

過去の20年債入札の結果はこちらをご覧ください。

  マスミューチュアル生命保険運用戦略部の嶋村哲金利統括グループ長は、「今回の20年債入札は新銘柄になるので、投資家にとっては組み入れやすい面もあった」と説明。「今週の日銀会合は無風との見方が大勢になっている事情もあり、買わざるを得ない状況だ」と指摘した。

  米連邦準備制度理事会(FRB)は13、14日の日程でFOMCを開催する。金融市場はすでに3カ月ぶりの追加利上げ決定を確実視している。14日にはFOMC声明発表、経済予測公表とイエレンFRB議長会見が予定されている。

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