カナダ銀行(中央銀行)のウィルキンス上級副総裁は12日、国内の景気回復が各地域やセクターに広がっていると強調し、政策当局者に「勇気づけられる理由」を与えていると述べた。経済が勢いを増しつつある中、利上げの準備が整っていると、これまでで最も強い調子で示唆した。予想外の発言を受け、カナダ・ドルとカナダ国債利回りは急上昇した。

  ウィルキンス氏はマニトバ州ウィニペグでの講演で、トロント住宅市場のバブルを巡る懸念を一蹴。当局者は現在の経済情勢だけではなく、成長が今後どのように展開するか見守る必要があると語った。

  同氏は「成長が継続し、理想的にはさらに範囲を広げる中で、政策委員会は現在実施しているかなりの金融刺激策が依然として全て必要かどうか、検討を行うことになる。現時点ではかなりの金融刺激策が行われている」と発言。7月12日の次回会合前に政策当局者がデータを注視し、「多くの人々」と話し合うと述べた。

  この発言後、カナダ・ドルは上げ幅を拡大。トロント時間午後2時4分(日本時間13日午前3時4分)現在、0.9%高の1米ドル=1.3350カナダ・ドルと3月以来の大幅上昇。これにより、年初来の対米ドル騰落率がプラスに転じた。

  スワップ市場の動きは投資家が来月の利上げ確率を11%、年末までの確率は56%と予想していることを示している。先週9日時点ではそれぞれ5%、30%だった。カナダ中銀が利上げに踏み切れば、2010年以来となる。

原題:Bank of Canada Says Next Move Likely an Interest Rate Hike (1)(抜粋)

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