英国の与党・保守党は欧州連合(EU)離脱をめぐり新たな内紛に向かっている。メイ首相は与党内からの突き上げを覚悟している様子だ。

  新政権の重要閣僚の中には離脱について、単一市場や関税同盟に残留する可能性を持たせたソフトなアプローチを画策する勢力がある。一方で、強硬派はきっぱりした決別という首相の方針を断固として貫徹させる決意だ。

  次期党首候補となり得るジョンソン外相とデービスEU離脱担当相は、今は党首交代や新たな選挙の時期ではないとしてメイ首相を支える姿勢を示しているものの、政界全体では首相の失脚は時間の問題とのムードが根強い。

  メイ首相は12日、新政権の閣議を開催。その後、過半数を失うことになった総選挙結果と選挙戦について、議会で議員らの怒りと批判の声を浴びた。エリザベス女王による議会開会の演説が予定されている19日から遅れる見通しも、新政権の不透明感を高める。新たに任命されたダミアン・グリーン筆頭国務大臣によると、保守党が議会で過半数を確保できるよう北アイルランドの保守政党、民主統一党(DUP)と合意を成立させるまで、女王の演説日程は確定できない。

  12日の複数のメディアインタビューでデービス離脱担当相は、国境と法のコントロールを取り戻すことの代償として単一市場へのアクセスを放棄するメイ首相の方針を堅持する意向を示した。同時に、メイ首相は親欧州派のグリーン氏を事実上の副首相に起用し、反ブレグジット派も取り込む姿勢をうかがわせている。
  

原題:May Faces Furious Party as Tories Fight Selves Over Europe (1)(抜粋)
May Faces Furious Party as Tories Fight Selves Over Europe (2)

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