日本の投資家が心変わり、トルコへの愛でブラジルとの蜜月終わる

  • ブラジル、トルコ両国に対する世界的なセンチメント変化の象徴
  • トルコ・リラが今四半期に入りドルに対して3%上昇

日本の投資家はもはやそれほどブラジルにぞっこんではない。

  日本の個人投資家向けレアル建て債の発行は8年ぶり低水準となるペースだ。今年これまでの発行は3億8300万ドル(約420億円)。2016年は年間29億ドルだった。これに対し、トルコ・リラ建ての売り出し債は今年これまでで既に昨年の総額を超え5億1700万ドル。

  日本のリテール投資家の心変わりはブラジル、トルコ両国に対する世界的なセンチメント変化の象徴だ。両国はいずれも政治スキャンダルに見舞われているが、ブラジルでは大統領が辞任要求に直面し事態がエスカレートしている一方、トルコは4月の国民投票でエルドアン大統領の権限強化が認められ安定度が増した。

  大和住銀投信投資顧問の国部真二債券運用第二部長はトルコ資産について、政治的リスクを扱うことになるにしても、リテール投資家にとって値下がりは好機だとの見方を示した。

  リラが今四半期に入りドルに対して3%上昇していることもリラ建て債の妙味を高めている。トルコ中銀はこれまでのところ利下げを求めるエルドアン大統領に抵抗。一方、ブラジル中銀は過去1年に6回利下げした。レアルはドルに対して年初来1.4%下落している。

  UBSウェルス・マネジメントのチーフ・インベストメント・オフィスのアナリスト、ルーシー・チュウ氏は政治的混乱がブラジルでは悪化、トルコでは沈静化に向かっていると指摘。いずれも利回りは魅力的なので、トレーダーはボラティリティーの低い方を選好すると話した。レアル建てとリラ建て債の利回りは10%を超える。

原題:Japan’s Love for Turkish Uridashi Ends 3-Year Brazil Affair (2)(抜粋)

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