最良のリターンの機会はリスクが最も高い株式ではなく、リスクが最も低い債券に存在する。だがレバレッジの活用なくして、それは得られない。「アスガード・フィクスト・インカム・ファンド」は過去1年でプラス19%の運用成績を残したが、この投資哲学が一役買った。

  コペンハーゲンに拠点を置くモーマ・アドバイザーズで最高投資アドバイザーを務めるモーテン・マティエッセン氏(45)は8日の電話取材で、「それがわれわれの戦略の核心部分だ」と発言。マイナス金利が続く中で、欧州中央銀行(ECB)は金融刺激の縮小にゆっくりと動き、債券投資家にとってリスクが高い状況だが、同氏は金利の方向性をおおむね気にせず、「金利が上昇するか低下するか臆測しないようにしている」と語った。

  アスガード(運用資産額6億ユーロ=約740億円)の2003年の運用開始以降の年間運用成績はプラス14%と主要な債券指数を上回る。ブルームバーグ国債指数の過去10年の年間リターンはプラス5%にとどまっている。同ファンドは独自のモデルを活用し、短期の高格付け債市場で最良のリスクプレミアムの予測と選定を行う。デンマークのモーゲージ債など「AAA」格付け債が主な購入対象だ。

  マティエッセン氏は「われわれの志向は北欧債に強く傾いており、信用リスクを伴わないリスクプレミアムを有する対象に投資する」と説明。欧州債券市場の利回りスプレッドやカントリースプレッド、マネーマーケットスプレッドがアスガードの投資対象となるが、スプレッドは通常小さいため、リターン押し上げには借り入れが必要になる。同氏によれば、現在のレバレッジ率は約11倍。ピーク時には25倍に達したこともあったという。

原題:Hedge Fund Delivers 19% Return by Betting Only on Safest Bonds(抜粋)

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