米インフレ見通しの明らかな後退にもかかわらず、金融当局は今月を含め年内にあと2回利上げし、年末前にバランスシートの縮小にも着手する。ブルームバーグが5-8日、エコノミスト43人を対象に実施した最新調査でこのような結果が示された。

  調査によれば、米金融当局が13、14両日の連邦公開市場委員会(FOMC)で3月に続いて今年2回目の利上げを決めた後、9月に3回目の利上げに踏み切るとエコノミストは予想。その後、10-12月(第4四半期)にバランスシートの縮小を開始するとみている。エコノミストは以前、6月と12月の利上げを見込んでいた。

FRBの動き
FRBの動き
Bloomberg

  このところの物価上昇ペースの鈍化を受け、インフレ率が年内に3カ月連続で2%に達するかそれを上回るとの回答は11%と、3月時点の42%から減った。それでも引き締め気味の金融政策の予想がやや強まった形だ。

  物価の伸び悩みに最も懸念を抱くエコノミストの1人、ソシエテ・ジェネラルの米国担当シニアエコノミスト、オメイア・シャリフ氏(ニューヨーク在勤)は、「持続的なアンダーシュートにつながりかねない広範なコアインフレ率の鈍化が見られる。インフレ動向をどう見るか、当局が一段と注意すべき局面だ」と語った。

  4兆5000億ドル(約500兆円)規模のバランスシートを巡っては、あと2回の利上げの後に縮小し始めるとの回答が67%で、当初の削減額は月間で米国債60億ドル相当、住宅ローン担保証券(MBS)50億ドル相当の計110億ドルに上るとの見通しが示された。

インフレ見通し
インフレ見通し
Bloomberg

原題:Stay Braced for Two More Fed Hikes in 2017, Say Economists(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE