マーケットの専門家は口々に、大きなリターンを求めるなら米国外に目を向けるべきだと投資家に助言している。しかし少なくとも、影響力のあるこの1人の人物はかなり異なった見解を持つ。米バンガード・グループ創業者のジャック・ボーグル氏だ。

  1976年に最初のインデックスファンドを始めたこの88歳の投資家は電話インタビューで、米国の証券に全面的に投資していると述べた。ポートフォリオに株式と債券を同じ割合で保有しているという。もちろん全てインデックス投資だ。

  ボーグル氏は「米国が最良の投資先だと考えている。恐らく世界で最も技術志向の国だ。私は米国が世界のどの国や地域よりも良好なパフォーマンスを生むことに賭ける。経済が長期的に最強になる国に投資するというシンプルな賭けだ」と述べた。

  同氏の見方は市場で最近広く受け入れられている考え方とは相いれない。ブラックロックやモルガン・スタンレー、ドイツ銀行などの金融機関の多くの株式アナリストやストラテジストは、欧州の堅調な成長見通しや米国株のバリュエーションが相対的に高いことを挙げて、欧州株をオーバーウエートにするよう投資家にアドバイスしてきている。

  ボーグル氏は「私がこれまで話をした人は1人残らず、この件での私の考えは誤りだと指摘する。多数派を信じるなら私の意見などごみ箱に捨てればいい。でも私はこのビジネスで育てられた。『群衆は常に間違っている』と言おう」と語った。

  同氏は1993年から米国資産に投資することの価値を主張してきた。S&P500種株価指数の同年以降のリターンはプラス400%超。MSCI世界指数(除く米国)の4倍だ。欧州株のリターンはプラス180%ほどで、アジア株は同40%程度となっている。

  ボーグル氏は「だから私は正しかった。本当に正しかったのだ」と話した。

原題:Vanguard’s Bogle Says Ignore the Crowd, Stick to U.S. Securities(抜粋)

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