メイ英政権の一部メンバーは、欧州連合(EU)単一市場と関税同盟への残留案まで盛り込む方向で、ハード・ブレグジット(強硬なEU離脱)を目指すメイ首相のプラン修正に動いている。

  3人の政府高官によれば、総選挙の前倒し実施が裏目に出て立場が弱まり、保守党内外のライバルの支持に依存せざるを得ないメイ首相は、EUとの関係をきっぱり絶つ自らのビジョンを押し通すことが不可能になる見通し。首相は主要閣僚を留任させる一方、党首選を争った離脱推進派のマイケル・ゴーブ氏を環境・食料・農村相として復帰させ、離脱キャンペーンを主導したジョンソン外相の続投も決めた。

  ハモンド財務相はよりソフトなEU離脱の主要な提唱者と自らを位置付けているとされ、協議の非公開を理由に事情に詳しい関係者の1人が匿名を条件に語ったところでは、離脱交渉で一段と大きな影響力を行使する余地が与えられる場合に限り、入閣に同意するとメイ首相に語ったという。

  メイ首相が英領・北アイルランドのプロテスタント強硬派、民主統一党(DUP)と協力を模索している事実は、EU単一市場と関税同盟への残留に同意せざるを得ない可能性を示唆すると政権メンバーの1人は指摘。別のメンバーによると、保守党内の親欧州派が勢いづき、企業の利益を優先するEUとのよりソフトは離脱合意を主張することも予想されるという。

原題:May’s Ministers Plot Softer Brexit to Keep U.K. in Single Market(抜粋)

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