投資家は世界の中央銀行が金融危機時に膨らませたバランスシートをいつ、どのように縮小させるのかにやきもきしている。5兆ドル(約550兆円)規模と、世界の中銀で最大の資産を保有する中国中銀の動きを見れば、彼らも安心感を覚えるかもしれない。

  米金融当局は4兆5000億ドル規模の資産を縮小させる方向。欧州中央銀行(ECB)も景気見通しに明るさが出てきたことから、ひとまず資産規模拡大に動く様子はない。一方、ブルームバーグが中国人民銀行ウオッチャーを対象に実施した調査では回答者の半数余りが、人民銀はその資産規模を当面維持するだけでなく、さらに拡大させる可能性もあるとの見方を示した。

  世界最大の貿易国である中国でベースマネー規模が変化すれば、かつてなく大きな影響を及ぼし、指導部人事が見込まれる共産党大会を控えて安定への波乱要因となる。

  スタンダードチャータードの中国担当チーフエコノミスト丁爽氏(香港在勤)は、広義のマネーサプライ(通貨供給量)がいまだに政府目標を下回る伸びにとどまっていることを指摘し、「中国のバランスシート縮小は2-3年以内にはなく、もっと先だろう」と述べた。

  中国銀行や野村ホールディングス、ソシエテ・ジェネラルなど21社を対象に実施した調査で、70%余りは年内の人民銀のバランスシートが現在とほぼ同規模を維持する、あるいは拡大するとの見方を示した。縮小予想は6社だった。

原題:China Holds Firm to $5 Trillion Anchor as Fed, ECB Seek Exit (1)(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE