債券相場は下落。前週末の米国債市場で長期金利が上昇した流れを引き継いだほか、20年債入札を翌日に控えて売り圧力が掛かった。

  12日の長期国債先物市場で中心限月6月物は前週末比横ばいの150円60銭で取引を開始し、一時は150円50銭まで下落。結局は8銭安の150円52銭で引けた。

  6月物の最終売買日を13日に控える中、この日は中心限月移行に向けた動きが強まり、9月物の日中売買高が6月物を上回った。大阪取引所は午後3時半からの夜間取引から中心限月が9月物に交代すると発表した。

  メリルリンチ日本証券の大崎秀一チーフ金利ストラテジストは、「海外市場の影響に加えて、入札前ということで朝方に安くなった後はあまり動きがない」と指摘。20年債入札については、「ボラティリティのない中でキャリーが狙えるセクターということでそれなりに需要を集めるのではないか」としながらも、「日銀のオペ減額がいずれはあるだろうという警戒があり、利回りを下げるような買い方にはならない」とみる。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の347回債利回りは、日本相互証券が公表した前週末午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)高い0.055%で寄り付いた後、0.06%まで水準を切り上げた。新発20年物の160回債利回りは0.5bp高い0.565%に上昇している。

  9日の米国債相場は下落。英国の総選挙やコミ-前連邦捜査局(FBI)長官の議会証言といったリスクイベントが終了したことで、米債に対する逃避需要は後退し、10年債利回りは前日比1bp上昇の2.20%で引けた。

20年債入札

  財務省は13日、 20年利付国債の価格競争入札を実施する。発行予定額は前回と同じ1兆円程度となる。償還日が3カ月延びるため新しい回号となる。表面利率は前回の0.7%から0.6%に低下する見通し。

  メリル日本証の大崎氏は、「タイミング的には米連邦公開市場委員会(FOMC)前の入札で、引いてしまう可能性もあるが、米金融政策の正常化ペースについて、市場で織り込まれている以上にタカ派的な内容にはならないと思われる」と指摘。「入札をそれなりにこなした後は動意のない展開が見込まれ、レンジ推移に戻るのではないか」と言う。

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