著名投資家の一部が米国株市場に懐疑的な目を向けている。

  米紙バロンズが年央のラウンドテーブル討議の一部として報じたところによると、ジェフリ-・ガンドラック氏やメリル・ウィトマー氏、アビー・ジョゼフ・コーエン氏らは米国株を完全に見限る準備はないものの、今年の上昇分はほとんど達成済みの公算が大きいとみている。S&P500種株価指数は年初来で8.6%高。現政権下でまだ実行されていない政策が既に織り込まれていると警告する彼らは、トランプ米大統領が議会の賛同を得て法人税改革やインフラ投資を実施する能力を疑問視している。

  今年上期の株価上昇を正しく予想したビセンダ・アセット・マネジメントのフェリックス・ツラウフ最高投資責任者(CIO)は、「まるで1999年の終わりごろのようだ」と語り、中国を中心とする世界経済減速によって7月か8月に「株式は重要なピーク」を迎えるとみている。 

  ゴールドマン・サックスのシニア投資ストラテジストのコーエン氏は、米国株のバリュエーションは妥当に見えるものの、国内政策をめぐる懸念でリスクは「非対称に」下向きだと指摘する。世界市場の中で同社のアナリストらは、バリュエーションが比較的良好な欧州に投資チャンスを見いだし、日本について引き続き「熱狂的」スタンスという。

  ダブルライン・キャピタルの最高経営責任者(CEO)を務めるガンドラック氏は6月に米利上げがあるだろうが、消費者物価指数の軟化でよりハト派的な姿勢に向かうと市場が認識すると予想。米経済の「制御」を市場が望むため、米金利は「少し」上がるとみる同氏だが、欧州株を「割安」とみて、米国外の株を選好するという。

  バークシャー・ハサウェイ取締役を務めるウィトマー氏は、米ディスカウントチェーンのダラー・ツリーを選好。何でも1ドル以下で売る価格戦略が同社をアマゾン・ドット・コムの脅威から守るとみている。多額の現金を生み出し、債務を返済したダラー・ツリーの株価は1株85ドルに向かうと予想した。9日終値は75.38ドル。

  T・ロウ・プライス・グループのブライアン・ロジャーズCIOは、市場にとって最大のリスクは米経済が減速の兆しを見せる中でも利上げが続くことだと指摘。買いを勧めた銘柄はウォルト・ディズニーで、同社の創造性に「圧倒される」として、株価は「特に」割高ではないとの見方を示した。

原題:Partying Like It’s 1999 May Be Near End: Barron’s Roundtable(抜粋)

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