香港のヘッジファンド、オアシス・マネジメントの最高投資責任者(CIO)、セス・フィッシャー氏はパナソニックによる子会社パナホームの株式公開買い付け(TOB)について、買い付け価格がまだ「適正ではない」として、同社の持ち分に関しTOBに応じない意向を明らかにした。

  フィッシャー氏は香港でのインタビューで、オアシスはパナホームの公正な価格について裁判所に判断を仰ぐ計画だと述べた。6月13日期限の買い付けプロセスについて、少数株主の利益を十分に考慮していないと、フィッシャー氏は疑問を呈した。同氏は、オアシスが現時点でパナホームの株式9.9%を保有していると説明した上で、「権利を主張するつもりだ」と不満を表明した。

セス・フィッシャー氏
セス・フィッシャー氏
Photographer: Anthony Kwan/Bloomberg

  パナソニック広報担当の石井響子氏は「個別株主の意見に対するコメントは控える。パナホームの少数株主の利益に最大限配慮した価格で合意したと考えている」と電子メールで回答した。また、パナホーム広報担当の井筒克彦氏は電子メールで、「本公開買い付けは、同種事案に比べても十分なプレミアムが付されており、むしろ少数株主の利益に資するものであると考えている」とした。

  ブルームバーグが最新の届け出に基づいてまとめたデータによれば、オアシスはパナソニックに次いでパナホームの2位株主。パナホームの完全子会社化を目指すパナソニックは、当初株式交換方式を打ち出していたが、オアシスの批判を受けて4月に1株1200円での公開買い付けに変更した。

  オアシスはパナホームのバリュエーション(株価評価)について専門家から1株1954円との意見を受け取った。フィッシャー氏は、この水準が「支払われる必要はないと思うが、現行提示価格は適正でないと考える」と語った。

  パナホームの9日終値は1199円とパナソニックの公開買い付け価格を若干下回った。

原題:Oasis Says Amended Panasonic Offer for PanaHome Is Still Unfair(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE