「マイニング(採掘)」といえば、大抵はつるはしやシャベルのイメージが浮かぶ。

  しかし、価値が急伸しているビットコインや他の仮想通貨の擁護者にとって、「黄金」は同じくマイニングと呼ばれる電子通貨の発行作業に使用されるコンピューターのプロセッサーや半導体を製造する企業の株式にあるかもしれない。

  そうした企業の一例を以下に挙げる。

エヌビディア

  同社が手掛ける画像処理装置(GPU)はゲーム用のほか、電子通貨のマイナー(採掘者)による使用も増えている。RBCキャピタル・マーケッツの6日のリポートによれば、マイニングリグ(採掘装置)市場は約13億ドル(約1430億円)規模に拡大が見込まれ、採掘コストの3分の2程度を占めるGPUへの需要は8億7500万ドルに増える可能性がある。ジョン・ペディー・リサーチのリポートによると、GPU市場におけるエヌビディアのシェアは現時点で約75%。同社の株価は今年に入り45%上昇、ここ1年で3倍以上となっている。

アドバンスト・マイクロ・デバイシズ(AMD)

  AMDもイーサリアムなどの仮想通貨の採掘に用いるグラフィックカードを製造している。AMD株のここ1週間の上昇率はフィラデルフィア半導体株指数の構成銘柄中で最大。通貨採掘者からの需要拡大で、同社の「ラデオン」グラフィックカードの入手はほぼ「不可能」となっていると指摘したPCワールドの記事も株価上昇に寄与した。株価はここ1カ月で27%上昇、過去1年でほぼ3倍に達した。

インテル

  電子通貨採掘でインテル製プロセッサーへの需要が押し上げられる可能性があると、スタイフェル・ニコラスのアナリスト、ケビン・キャシディ氏は予想。通貨採掘者の間ではAMDの中央演算処理装置(CPU)が人気だが、インテルは業界の伝統的リーダーで、競合他社に対抗する措置を講じつつある。ただ、インテル株は過去1年の上昇率が17%と、ライバル各社に後れを取っている。

マイクロン・テクノロジー

  マイクロンはマイニングリグの一部を構成する半導体メモリーの生産で米最大手で、同社も恩恵を受けていると、キャシディ氏は指摘。マイクロン株は年初来で50%近く上昇し、過去1年で2倍余りに値上がりしている。

  
原題:These Companies Stand to Gain the Most Amid Digital Coin Rush(抜粋)

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