中国の生産者物価指数(PPI)は5月に伸びが鈍化した。商品価格の一段の下げが影響し、供給経路における全般のインフレ圧力が弱まっていることが示唆されている。

  国家統計局が9日発表した5月のPPIは前年同月比5.5%上昇。ブルームバーグのエコノミスト調査では5.6%の伸びが見込まれていた。4月の上昇率は6.4%だった。一方、5月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比1.5%上昇。4月は1.2%上昇だった。

  世界的な商品安に伴い、昨年から見られてきたPPIの回復ペースが鈍化している。金融レバレッジ抑制に向けた当局の取り組みが年後半に不動産やインフラ投資を圧迫し、原材料需要の重要な柱が損われる可能性がある。世界の商品価格は今週、1年ぶり安値に落ち込み、中国の生産者にとっては原材料価格の一段安につながる可能性がある。

  オーバーシー・チャイニーズ銀行(OCBC、華僑銀行)の謝棟銘エコノミスト(シンガポール在勤)は「現時点でインフレ圧力はかなり弱まっている」と指摘。同氏は5月のCPIとPPIの予想を的中させた。同氏はPPIについて、「当面は現在の水準付近で推移」するものの、年内にさらに鈍化すると予想してる。

原題:China’s Factory Inflation Eases as Raw Material Prices Decline(抜粋)

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