米銀JPモルガン・チェースのマット・ゼームス最高執行責任者(COO、46)は、別の会社経営を目指し同行を退職することを明らかにした。ゼームス氏は、巨額取引で「ロンドンの鯨」の異名を取った行員による運用損失問題の収拾に尽力した人物で、ジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)の後任候補と見られたこともあった。

  ゼームス氏は電話インタビューで、「私はこのビジネスに四半世紀近く携わっており、職歴の大部分をビジネスの構築に費やしてきた」と述べ、「私はそこに立ち返り、顧客に再び向き合いたい」と語った。同氏は具体的なポジションを確保していないと述べた上で、テクノロジー企業や金融機関の役職に関心を示した。

  ダイモン氏は2005年12月にCEOに就任した。JPモルガンでは近年、ダイモンCEOの後任候補の可能性が高かった複数の幹部が退職し、他社の経営トップに就任している。フランク・ビシグナノ氏は13年にJPモルガンの共同COOを辞し、ファースト・データのCEOに就任。マイク・カバナー氏は14年に米投資会社カーライル・グループの幹部職に転じた後、コムキャストに移籍した。JPモルガンに30年余り在籍し、投資銀行部門を率いたジェス・ステーリー氏は13年に退職し、現在は英バークレイズのCEO。
  
  ダイモン氏(61)は8日、従業員に宛てた文書でゼームスCOOについて、「当行のために多くの分野で懸命に働いてくれた」と述べ、「彼の退職は悲しいが、彼の決断を尊重する」と付け加えた。ゼームス氏は引き継ぎの間は同行にとどまる。

原題:JPMorgan Loses Another Potential Dimon Heir as Zames Walks (1)(抜粋)

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