日本銀行が異次元緩和の出口をめぐる議論について、市場との対話を重視する方向に修正しつつあるとの報道を受けて、8日午後の株式市場では、利ざや縮小や運用難に苦しむ銀行や生保の株価が上昇した。

  第一生命保険が一時、前日比4.4%高となったほか、メガバンクも三菱UFJフィナンシャル・グループ(一時3%高)、みずほフィナンシャルグループ(同1.8%高)、三井住友フィナンシャルグループ(同2.4%高)と、軒並み上昇した。

  内藤証券の田部井美彦市場調査部長は、「もともと英選挙などのイベントは波乱なく通過するとみられ、朝から金融株が買い戻されていた」とした上で、午後の取引では「この報道が影響したようだ」と述べた。

  複数の関係者によると、国会や報道で出口に関する関心が高まっていることに対し、日銀内には市場心理に悪影響が及ぶことを懸念する声が上がっており、より丁寧な説明を行う必要があるとの認識を強めているという。ブルームバーグが報じた。

  日銀のマイナス金利政策を背景に、銀行業界は融資など本業の収益が低迷しており、邦銀3メガグループの今期(2018年3月期)連結純利益は合計で前期実績比4.8%減の2兆1300億円となる見通し。減益は4期連続となる公算だ。
  

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