中国の5月の輸出は前年同月比で増加した。外需に上向きの兆候が見られる。

  税関総署が8日発表した5月の輸出はドルベースで前年同月比8.7%増と、ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の7.2%を上回る伸び。輸入は14.8%増加。予想は8.3%増だった。この結果、貿易収支は408億1000万ドル(約4兆4700億円)の黒字となり、黒字幅が前月から拡大した。人民元ベースでは、輸出が15.5%増、輸入が22.1%増だった。

  世界的な見通し改善が中国の製造業を後押ししており、世界貿易機関(WTO)は世界の貿易について、4-6月に「緩やかに拡大」するとの見通しを示していた。中国経済は年初に好調なスタートを切った後、勢いが鈍りつつある兆しが見えていたが、5月の堅調な輸入が底堅い内需を示唆している可能性がある。中国の輸入データは商品価格の大きな値動きでゆがめられることもあり得るが、5月の商品相場はおおむね安定を維持していた。

  輸入の予想が最も正確だった農銀国際証券のエコノミスト、姚少華氏(香港在勤)は経済のモメンタムはなお強く、米欧など主な輸出先は「安定した状況だ」と指摘。「経済が力強く、当局者にとって金融レバレッジを縮小する良いタイミングだ。中国人民銀行(中央銀行)は経済動向を注視しながらレバレッジ解消を進めていくだろう」と述べた。同氏は通年の輸入が10%増、輸出は4%増と予想している。

原題:China’s Exports Rise in May as Global Trade Outlook Brightens(抜粋)

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