欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ユーロ小幅安、域内インフレ巡る報道後の下げをほぼ埋める

  7日のニューヨーク外国為替市場ではユーロがもみ合った末、前日比で小幅安となった。欧州中央銀行(ECB)のインフレ見通しに関する報道を受けて日中安値を付けたが、徐々に下げを埋める展開になった。ただ、8日に米議会で予定されるコミー前米連邦捜査局(FBI)長官の冒頭陳述の原稿が公表された後にドルが買い直された。

  ブルームバーグはこの日、ECBが8日の政策決定後に公表する最新の経済予測でインフレ率を下方修正する準備をしていると、ユーロ圏当局者の話として報じた。これを受けてユーロは一時0.7%安となり日中安値を付けた。一方、コミー前FBI長官証言の原稿には、これまでに報道された以外の情報はほとんどなかった。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロはドルに対し前日比0.2%安の1.1257ドル。ドルは対円で0.4%上げて1ドル=109円82銭。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.1%上げ、小幅ながら6月1日以来初の上昇となった。ロンドンのトレーダーらによると、ユーロ以外の通貨は概して薄商いだった。

  ドルは対円で反発し、109円台後半を回復した。米10年債利回りが2.18%を突破し日中最高水準に達したことがドル支援材料になった。

  ECB会合とコミー氏の議会証言に加え、8日には英総選挙というリスクイベントも控えている。ただ、投票締め切りは現地時間午後10時(米東部時間午後5時)のため、米国時間の為替取引にはほとんど影響しない公算が大きい。
原題:Euro Rebounds After Drop on Report ECB May Tweak Inflation View(抜粋)

◎米国株:小反発、大型イベント控えて様子見-金融株は上昇

  7日の米国株は小反発。国債相場の下落を背景に銀行株が上げた。投資家は8日に集中する大型イベントを控えて様子見に回っている。

  S&P500種株価指数は前日比0.2%上昇して2433.14。ダウ工業株30種平均は37.46ドル(0.2%)高の21173.69ドル。ナスダック総合指数は0.4%上昇。

  S&P500種の業種別11指数のうち金融株などが上昇。米10年債利回りの上昇が手掛かりとなった。この日は米エネルギー省の統計で原油在庫の増加が示され、エネルギー株は下落した。

  週明けのリスクオフムードは後退したが、トレーダーは欧州中央銀行(ECB)による金融政策決定や英国の総選挙、さらにコミー前米連邦捜査局(FBI)長官の議会証言を前に大型ポジションを積むことには消極的な様子だ。

  解任されたコミー前長官は、トランプ米大統領が2月にフリン前大統領補佐官(国家安全保障担当)に関する捜査について、コミー氏が「これを終わらせることを望む」と述べ、フリン氏に対する捜査終了を求めたことを明らかにした。8日に上院特別情報委員会で証言するコミー氏の冒頭陳述の原稿を同委員会が7日に公表した。

  テクノロジー株は0.3%上昇。アドバンスト・マイクロ・デバイシズ(AMD)、マイクロン・テクノロジーズ、スカイワークス・ソリューションズ、アナログ・デバイセズはいずれも上昇した。

  S&P500種のうち資本財・サービスとエネルギーは安い。ニューヨーク原油先物市場でウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は急反落し、5%値下がりした。米国の原油とガソリンの在庫が予想外に増加したため、世界的な供給過多は続くとの見方が強まり、売りが膨らんだ。

  シカゴ・オプション取引所(CBOE)ボラティリティ指数(VIX)は10.4に低下。S&P500種の出来高はほぼ30日平均並みだった。

  トランプ米大統領はFBI長官にクリストファー・レイ元司法次官補を指名することを明らかにした。
原題:U.S. Stocks Rise, Treasuries Slide With Crude Oil: Markets Wrap(抜粋)
MARKET WRAP: U.S. Stocks Rise Before Comey Testimony, U.K. Vote(抜粋)

◎米国債:下落、コミー氏証言の冒頭陳述原稿の公表後は一段安

  7日の米国債相場は下落。午後にコミー前米連邦捜査局(FBI)長官の上院情報委員会での証言の冒頭陳述原稿が公表された後は一段安となった。金融市場はコミー氏の証言内容をリスク面でややポジティブと捉え、株価は上昇した。

  ニューヨークのトレーダーによれば、米国債市場の午後の取引ではヘッジファンドの売りなどが影響し、軟調な展開となっていた。

  ニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.17%。

  午前中は狭いレンジでの展開が続いた。ただエネルギーを中心に株式相場が一時下げたことを手掛かりに、米国債先物がアジア時間での高値を試す展開も見られた。エネルギー情報局の週間在庫統計で原油在庫の増加が示されたことを受けてエネルギー株は売られた。

  コミー氏の冒頭陳述の原稿によれば、トランプ米大統領は2月にフリン前大統領補佐官(国家安全保障担当)に関する捜査について、コミー氏が「これを終わらせることを望む」と述べ、フリン氏に対する捜査終了を求めたことが明らかになった。
原題:Treasuries Pressured Into Close After Comey Statement Released(抜粋)
原題:Treasury Price Action Muted; Early Losses Pared as Oil Slides(抜粋)
原題:Comey Says Trump Asked Him to End FBI Probe of Ex-Aide Flynn (2)(抜粋)

◎NY金:反落、米国株が下げ埋める-ドルは上昇

  7日のニューヨーク金先物相場は反落。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は前日比0.3%安の1オンス=1293.20ドルで終了。下落は4営業日ぶり。

  S&P500種株価指数は上昇、一時は0.2%下落する場面もあった。

  8日のイベントを控え、米国債は下落、ドルは上昇。8日のイベント次第で金融市場のトーンが決まる可能性がある。

  「資金がドルに逃避している。ドルの上昇は金にとって好ましくない」-ゼイナー・グループ(シカゴ)のシニアバイスプレジデント、ピーター・トーマス氏。
原題:Gold Futures Fall as U.S. Equities Erase Losses, Dollar Gains(抜粋)

◎NY原油:急反落、4週間ぶり安値-在庫が予想外に増加

  7日のニューヨーク原油先物市場でウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は急反落し、約4週間ぶりの安値で引けた。米国の原油とガソリンの在庫が予想外に増加したため、世界的な供給過多は続くとの見方が強まり、売りが膨らんだ。

  トラディション・エナジー(コネティカット州スタンフォード)のシニアアナリスト、ジーン・マクギリアン氏は電話インタビューで、「これはまさに予想外だった。供給過剰という不安が相場を動かしているのは間違いないようだ」と述べた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は前日比2.47ドル(5.13%)安い1バレル=45.72ドルと、3月8日以来の大幅安で終了。ロンドンICEの北海ブレント8月限は2.06ドル下げて48.06ドル。
原題:Oil Slumps as U.S. Stockpile Increase Stirs Oversupply Concerns(抜粋)

◎欧州株:上げ消す-米原油在庫増で石油・ガス株が下げる

  7日の欧州株式相場は一時の上げを消し、ほぼ変わらずとなった。米原油在庫の予想外の増加で原油が値下がりし、石油・ガス銘柄が売られた。

  指標のストックス欧州600指数は前日比0.1%安の389.17で終了。欧州中央銀行(ECB)が8日公表の経済予測でインフレ率見通しを下方修正する公算が大きいと、事情に詳しいユーロ圏当局者が明らかにした。これを手掛かりに銀行株が買われ、ストックス600指数は一時0.6%高となっていた。

  投資家らは、英国の総選挙と欧州中央銀行(ECB)の政策決定、米連邦捜査局(FBI)前長官の議会証言とイベントが並ぶ8日の動向に注目している。

  個別銘柄では、スペインのサンタンデール銀行が0.9%下落。経営難に陥っている同国のポプラール・エスパニョール銀行を買収する計画の一環として、約70億ユーロ増資する方針を明らかにした。

  総選挙を翌日に控えた英FTSE100指数は0.6%安。世論調査結果は与党・保守党に対する野党・労働党の追い上げを示しているが、両党の差は調査によりばらつきがある。
原題:European Stocks Give Up Gains as Energy Shares Track Oil Losses(抜粋)

◎欧州債:ドイツ債、上げ消す-ECBがインフレ予測の下方修正を準備

  7日の欧州債市場ではドイツ国債先物が一時の上げを消し、ほぼ変わらずとなった。事情に詳しいユーロ圏当局者によれば、ECBは8日に公表する経済予測でインフレ見通しを下方修正する公算が大きい。

  起債も注目材料。イタリアは新発30年債を65億ユーロ発行し、超長期を中心に既発債は売り圧力にさらされた。5年債と30年債の利回り格差は5bp拡大。
原題:Bunds Steady After Paring Advance; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE