過去30年にわたりロンドンの金融街シティーで最大級のオフィスプロジェクト内の建物では、サッカー場ほどの広さがある各階をUBSグループのトレーダーたちが埋めてきた。今はこの敷地を他の業界向けに作り変えるための作業が進んでいる。

  シティーの「ブロードゲート」は、1986年の大規模な規制緩和「金融ビッグバン」後にロンドンで急増した銀行や法律事務所を受け入れるため建設されたオフィススペースで、13ヘクタールの広さを持つ。それがテクノロジー企業の呼び込みを狙うシティーの中核的な存在に変貌を遂げつつある。英国が欧州連合(EU)離脱を決め同国での金融業のプレゼンス低下が見込まれる中、ブロードゲートの管理会社は隣接するショアディッチ地区からテクノロジー企業を誘致すべくスペースの改造に取り組んでいる。

  管理会社であるブリティッシュ・ランドのブロードゲート担当責任者、デービッド・ロッキャー氏はインタビューで、区画の一部であるリバプールストリート100番地の開発をどうするかという問題が昨年の夏以降に生じたと話した。「これまで通り完全に金融サービス業界に依存していては」再開発後のビルを借り手で埋めるのに「長い時間がかかる可能性がある」と考えたという。

  ブリティッシュ・ランドとともにブロードゲートを共同保有するシンガポールの政府系ファンドGICはコメントを控えた。

  英国がEU離脱を決めた2016年6月の国民投票までの4年間のブームの後、1980年代に建てられたビッグバン時代のビルは今やテナント流出に見舞われている。金融業が花形だった時代のビルのオーナーたちは、EU離脱後の英経済の成長エンジンとして期待される業界を呼び込んで生まれ変わることを望んでいる。

原題:London’s Big Bang Banking Hub Pivots for Post-Brexit Reinvention(抜粋)

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