6月8日投票の英下院(定数650)選挙の結果、絶対多数政党不在の「ハングパーラメント」というシナリオが現実となった場合、9日のポンドの対ドル相場は最大7%下落し、今年1月以来となる1ポンド=1.20ドルの水準まで下げる恐れがある。

  銀行と証券会社11社を対象に実施したアナリスト調査の結果によれば、ハングパーラメントの確率は小さいと考えられるが、労働党が大方の予想を覆して勝利する番狂わせ以上に、ポンドにとっては想定される最悪の結果となりそうだ。英国の欧州連合(EU)離脱交渉について、悪い合意なら合意がない方がましというメイ英首相の見解に投資家が同意していないことをそれは意味している。

  アナリストらによれば、メイ首相率いる保守党が勝利すれば、ポンド相場は支援されると見込まれるが、この結果は多かれ少なかれ市場に既に織り込まれている。アナリストの予想中央値では、保守党が大多数の議席を獲得して勝利する場合、ポンドは1.31ドルまで上昇するとの見通しが示されている。

  モルガン・スタンレーのクロスアセット・チーフストラテジスト、アンドルー・シーツ氏は5日のロンドンでの会見で、保守党の力強い勝利なら短期的に市場の確実性が増し、ポンドが支えられようが、より長い目で見れば、「よりハード(強硬)なブレグジット(EU離脱)の可能性が高まり、ポンドが下げる条件と恐らく整合的になるだろう」と指摘した。

原題:Pound Is Seen Losing the Most If U.K. Vote Delivers No Winner(抜粋)

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