7日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  グリー(3632):前日比8.7%高の1001円。グリー子会社とスクウェア・エニックス・ホールディングス(9684)で共同開発し、6日にリリースを予定していたスマートフォン向けゲームアプリ「SINoALIC(シノアリス)」は予想以上のアクセスが集中、「アップストア」の無料ダウンロードランキング1位となった。

  通信関連:通信系計測器などを手掛けるアンリツ(6754)が7.7%高の1044円、同業のアルチザネットワークス(6778)が14%高の987円、通信系のソフトウエア開発を手掛けるサイバーコム(3852)が150円(15%)高の1137円ストップ高。次世代の超高速無線通信「第5世代(5G)」の商業利用区域が23年にも全国へ広がる見通しと7日付の日本経済新聞朝刊が報道。NTTドコモなど大手3社の総投資額は5兆円規模に達するという。東洋証券の浜田享征ストラテジストは、報道をきっかけに5G関連投資の積極化が期待されたと指摘した。

  アインホールディングス(9627):10%安の7920円。6日発表した2017年4月期営業利益は前の期比0.4%減の146億円だった。18年4月期営業利益計画は166億円で前期比14%増を見込むが、市場予想の195億円を下回る。ゴールドマン・サックス証券は、企業の合併・買収(M&A)未達成や調剤薬局で扱う高単価な新薬登場が見込みづらい点をよりシビアに反映し、営業利益予想を今期以降3期分引き下げた。目標株価は9800円から9400円に変更。

  安藤ハザマ(1719):12%安の716円。東京電力福島第1原子力発電所の事故を巡り、同社が除染費を不正に取得していたことが分かったと産経新聞が報道した。作業員の宿泊人数や宿泊単価を改ざんした領収書を作成し自治体側に提出、改ざん額は8000万円を超えるという。安藤ハザマの吉柳斉広報・IRグループ長は「記事内容について事実関係を確認している」と電話取材で述べた。

  三井ハイテック(6966):300円(23%)高の1611円ストップ高。6日に2ー4月期決算を発表。18年1月期営業利益計画を23億円から前期比43%増の26億円に上方修正した。車載やスマートフォン向けリードフレームの受注が好調に推移。年間配当計画も15円から16円に引き上げた。また、発行済み株式総数の1.29%、5億円を上限に7日から自社株買いを実施する。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、第1四半期の営業利益実績、修正後の通期営業利益計画ともに同証事前予想を上回りポジティブな印象と評価した。

  ルネサスエレクトロニクス(6723):11%高の1039円。みずほ証券は6日夜にMSCIがルネサスエの新規採用を「Undetermined(未定)」ステータスで発表したことを受け、採用されれば2500万株、234億円の買い需要が見込まれると分析した。

  ジャパンディスプレイ(6740):9.7%高の214円。シャープ(6753)が同社との連携に前向きな姿勢を示したと7日午前の日本経済新聞電子版が伝えた。シャープ幹部は、独占禁止法の問題があり買収や合併はできないが、技術協力などは可能だと述べたという。

  クミアイ化学工業(4996):3.7%高の665円。16年11月-17年4月期営業利益は29億円と、従来計画を32%上回ったもようと6日に発表した。米国や豪州でアクシーブ剤の出荷前倒しや円安が寄与した。一方、通期業績計画は未定に変更、経営統合による影響を精査中とした。

  サンドラッグ(9989):3.3%安の4295円。SMBC日興証券は6日、18年3月期営業利益予想を381億円から359億円、19年3月期を405億円から381億円に減額した。業績をけん引してきたディスカウントストア事業の成長鈍化や転売業者による購入減少を反映させた。

  大和ハウス工業(1925):2.4%安の3633円。クレディ・スイス証券は6日付で投資判断を「アウトパフォーム」から「中立」に引き下げた。利益成長は今後も継続するとみているが、住宅セクターでの同社配当利回りは平均的なものにとどまろうと指摘した。18年3月期の同証予想ベースの配当利回りは2.6%。同社の課題は資産回転率の向上と分析し、物流・商業施設の売却金額が増えればROEが改善し、株価バリュエーションは上昇するとの見方を示した。

  トリケミカル研究所(4369):2.1%安の3000円。いちよし経済研究所は6日付で投資判断を「A(買い)」から「B(中立)」に引き下げた。株価上昇を受けたもので、業績予想やフェアバリュー3400円は据え置いた。

  岡村製作所(7994):2.5%高の1050円。大和証券は6日付で投資判断「1(買い)」、目標株価1650円で調査を開始した。東京五輪に向けて就労人口の増加などを背景として首都圏を中心に大規模オフィスビルの供給量が高水準で推移、オフィス家具市場も拡大が続くと見込んだ。AutostoreやButlerといった物流倉庫向け次世代ロボットストレージシステムを手掛け始めている点に注目。

  ユーザベース(3966):1.5%高の5260円。SMBC日興証券は6日付で目標株価を5400円から6230円に引き上げた。投資判断は「アウトパフォーム」を継続。子会社株式の追加取得に伴う純資産減少により予想株主資本利益率(ROE)が上昇することを勘案した。17年12月期営業利益予想を5億7000万円から5億9000万円に増額。会社計画は前期比2倍の5億円。

  ペプチドリーム(4587):3.8%高の6880円。米製薬大手メルクや杏林製薬との創薬研究開発プロジェクトについて、クライテリア(共同研究先とそれぞれ合意している生物活性及び物性等の基準の総称)を満たし、マイルストーンフィーを受け取ることになったと6日に発表した。みずほ証券は同社のビジネスが順調に進展していると評価し、今回のマイルストーンはリード化合物獲得前段階のものとみられ、受領する額はそれぞれ1000万-2000万円程度と推定した。

  ウエスコホールディングス(6091):11%高の375円。17年7月期純利益計画を4億5000万円から前期比2.5倍の10億円に上方修正すると6日に発表した。100%子会社のウエスコ住販を3月末に解散、6月末までに清算手続きが終了する見込みで、税金費用の減少を反映させた。

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE