世界最大のエネルギー輸出地域で外交的危機が高まる中で、中東の主要石油・コンテナ港はカタール発着の船舶による施設の利用を禁止した。

  インチケープ・シッピング・サービスが6日、ウェブサイトに掲載した通知によると、サウジアラビアとバーレーンの当局はカタール船籍ないしカタール発着の船舶による全港湾への航行を遮断。3カ所の港湾当局が別々に発表した文書によると、アラブ首長国連邦(UAE)のコンテナ・石油ターミナルもカタール発着の船舶の航行を遮断した。

  これら3カ国とエジプトは5日、イランと過激派組織を支援しているとしてカタールとの国交を断絶。石油輸出国機構(OPEC)の主要産油国であるサウジとUAEは、世界最大の液化天然ガス(LNG)輸出国であるカタールへの対抗姿勢を強め、中東地域の安定がさらに脅かされている。船舶航行の制限は、世界最大のエネルギー輸出地域からの原油と石油精製品の輸出に打撃を与えるリスクがある。

  ブルームバーグ・ニュースが入手した通知によると、アブダビ国営石油会社は、原油と石油精製品を取り扱う港湾をカタール発着の全ての船舶に対して閉鎖。原油・石油精製品の輸送拠点の一つであるフジャイラの港湾は5日、カタール関連の船舶の航行を遮断したと発表した。アブダビとフジャイラはUAEに属する。

  タンカー運航サービスを手掛けるタンカーズ・インターナショナルのジョナサン・リー最高経営責任者(CEO)は、カタールの船舶がフジャイラで荷積みができなくなっていることについて「回避可能な物流の問題だ」と指摘。「この世の終わりではない」と述べた。

原題:Biggest Middle East Ports Shun Qatar as Saudis Tighten Isolation(抜粋)

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