スイスのロシュ・ホールディングは5日、「パージェタ」「ハーセプチン」および化学療法を併用する新しい治療と、「ハーセプチン」と化学療法を併用する従来の治療を比較したHER2陽性早期乳がん患者対象の第3相試験結果を公表した。それによると、新しい併用療法の効果は、従来の併用療法をわずかに上回る程度にとどまった。

  医師らによると、今回の試験結果では、より高コストの新しい併用療法へ大半の患者を移行させることを恐らく正当化できず、失望される内容となった。結果はシカゴで開催されている米国臨床腫瘍学会(ASCO)の年次会議で発表された。ロシュが1998年に投入したハーセプチンは、侵襲性の強いタイプの乳がんであるHER2陽性の治療を大きく変え、研究者らはロシュがこれを超えるのは難しいと警告していた。

  5日の米株式市場で、ロシュの米国預託証券(ADR)は一時8.1%安と2009年4月以来の大幅下落となった。チューリヒ市場では休場のため取引がなかった。

  一方、ロシュと競合する米プーマ・バイオテクノロジーの株価は一時12%高となった。米食品医薬品局(FDA)の諮問委員会は先月、プーマが開発中の乳がん治療薬を承認するよう勧告。FDAは7月に可否を判断する。

原題:Roche’s Pricey New Breast-Cancer Combo Barely Beats Old Drug (2)(抜粋)

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