アップルが2年ぶりに発表した主要新製品であるスピーカー「ホームポッド」は、デジタル音声アシスタント「Siri(シリ)」を使いユーザーをさまざまな製品・サービスと結びつける同社の取り組みでは最大級の成果だ。

  同社がカリフォルニア州サンノゼで開いた世界開発者会議(WWDC)で発表したホームポッドは、搭載したシリに話しかければ操作できるスマートスピーカー。シリは音楽関連のリクエストへの理解度を高めるため改良された。

  ティム・クック最高経営責任者(CEO)はブルームバーグとのインタビューで、「アップルは音楽を非常に大切にする会社であり、家庭でのオーディオ体験を実現していきたい」と述べ、「われわれは携帯型プレーヤーでそれを作り変えたと考えており、家庭でも作り変えることはできると思う」と語った。

  クック氏ら同社幹部はシリに関する複数の新機能を紹介し、米アルファベットやアマゾン・ドット・コムを追撃する構えを見せた。アマゾンは2014年に「エコー」を発売し、音声アシスト機能「アレクサ」を数百万世帯に普及させている。アルファベットの「グーグル・ホーム」は同社サービスに入る音声ベースの入り口として機能している。アップルはホームポッドを通じてシリをより多くの家庭に広め、他の自社製品・サービスのハブする方針。

  ホームポッドは349ドル(約3万8500円)と、アマゾンのエコーで最も高額な「エコー・ショー」の230ドルよりも高く、グーグル・ホームの129ドルを上回るが、「iPhone(アイフォーン)」よりはかなり安い。アイフォーンは現在、シリにアクセスできる主要ツールで、値段は649ドルから。

  コンサルティング会社ストラテジー・アナリティクスによると、スマートホーム関連製品・サービスへの消費者の支出額は今年、900億ドル近くに上り、22年までには1550億ドルに達する見通し。昨年10-12月期に世界で販売されたスマートスピーカーは420万台で、そのうちアマゾンの出荷分は88%と、圧倒的シェアだった。

原題:Apple Puts Siri Helper at Center of Growing Home-Tech Empire (1)(抜粋)

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