世界最大の液化天然ガス(LNG)輸出国であるカタールは、サウジアラビアと近隣諸国が領海を経由したカタールによる輸出を禁止してもなお、石油・ガス輸入国に向かう航路を確保することが可能だ。

  東京電力ホールディングスと中部電力の共同出資会社JERAの広報担当、澤木敦生氏は電話インタビューで、国営カタールガスがJERAに対し、サウジなどがカタールとの外交関係を断絶してもLNGの供給への影響はないと述べたことを明らかにした。ブルームバーグが集計したデータによれば、JERAのカタール産LNGの長期契約量は日本で最大。

  ドバイに拠点を置くコンサルティング会社カマール・エナジーのロビン・ミルズ最高経営責任者(CEO)は、ペルシャ湾岸のエネルギー生産国間の緊張の高まりによってアジア地域のカタールの主要顧客企業へのLNG供給に支障が出る可能性は低いと指摘。「原則として、カタールはなお自国の領海やイラン、オマーンを経由して輸出が可能なはずだ」と述べた。

  サウジなど中東4カ国は5日、カタールとの外交関係を断絶。サウジとイランとの対立をきっかけに始まった中東地域での危機が深刻化している。サウジ、バーレーン、アラブ首長国連邦(UAE)、エジプトの4カ国は声明で、カタールとの空路と海路の人的往来を停止すると表明した。

原題:OPEC’s LNG Giant Keeps Exporting Gas and Oil as Saudis Cut Ties(抜粋)

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