トランプ米大統領は、今週予定されているコミー前連邦捜査局(FBI)長官による上院情報特別委員会での証言を阻止しない。同委は昨年の米大統領選にロシアが干渉したとされる疑いを調査しており、先月解任されたコミー氏はトランプ氏とその現・元側近に言及する可能性がある。

  サンダース大統領副報道官は5日、トランプ氏がコミー前長官の証言阻止を目的に大統領の行政特権を行使することはないと記者会見で述べた。コミー前長官は、駐米ロシア大使との接触について虚偽の説明をしたとして解任されたフリン前大統領補佐官(国家安全保障担当)を対象としたFBI捜査などを巡る大統領との会話について質問を受ける見込み。

トランプ大統領と握手するコミー氏(1月22日)
トランプ大統領と握手するコミー氏(1月22日)
Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

  ホワイトハウスは、サンダース副報道官の会見直後に送付した声明で、「大統領の行政特権は確立されている。しかし、上院情報特別委員会が求める事実の迅速かつ徹底的な調査を支援するため、トランプ大統領は予定されているジェームズ・コミー氏の証言に関連して行政特権は行使しない」と説明した。

  コミー氏が8日午前の公聴会で証言した後、上院情報特別委は同日午後、非公開の会合を開く予定。

  トランプ大統領がコミー氏に対し、フリン前補佐官に対する捜査をやめるよう求めていたことがコミー氏解任後に明らかになった。ロシア疑惑に関する調査では、トランプ氏の娘婿であるクシュナー大統領上級顧問の活動についても調べている。

原題:Trump Won’t Seek to Stop Comey From Testifying Before Senate (1)(抜粋)

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