トランプ米大統領の娘婿で、大統領のシニアアドバイザーを務めるジャレッド・クシュナー氏の家族が経営する不動産開発会社、クシュナー・カンパニーはニュージャージー州の高級高層ビルに資金を投じた中国人投資家への返済金を調達するため、2億5000万ドル(約280億円)の融資を模索している。ホワイトハウスとのつながりや特別査証の給付を中国人投資家にアピールしたことで物議を醸したプロジェクトに対し、大手の米銀は融資提供を渋っている。

  同社はジャージーシティーの50階建て高層ビル「トランプ・ベイ・ストリート」について、複数の金融機関にローンを打診している。交渉が非公開であるため匿名を条件に話した関係者によると、同社は2億5000万ドルのうち5000万ドルは留保し、残りは投資家への返済およびビル建設のローン返済に充てる方針。

クシュナー・カンパニーが開発したジャージーシティーの高層ビル
クシュナー・カンパニーが開発したジャージーシティーの高層ビル
トランプ政権とのつながり、ビザ取得を投資家にアピールしたことで批判されている

  同社はこのプロジェクトの資金1億9400万ドルの約4分の1を、投資家ビザと呼ばれるEB-5査証の取得を目指す外国人資産家からの資金で賄った。

  複数の大手米銀がこの案件から距離を置こうとしているのは、クシュナー氏や査証プログラムとの関連性が理由だと、同関係者は述べた。この穴は当局の規制対象外の金融機関や外国の銀行が埋めるだろうという。クシュナー・カンパニーの広報担当者はコメントを控えた。

原題:Kushners Hunting Hard for a Loan to Pay Back Chinese Investors(抜粋)

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