ステイシー・スウェンソンさんは、ニューヨークのグリニッジビレッジにあるバー「ダンテ」の筆頭バーテンダーだ。100年前に建てられた「カフェ・ダンテ」の跡地に2015年に創業したダンテは、イタリアの伝統を重視したカクテルメニューで高い評価を受けている。

ダンテの筆頭バーテンダー、スウェンソンさん(ブルックリンの自宅で)
ダンテの筆頭バーテンダー、スウェンソンさん(ブルックリンの自宅で)
Photographer: Zack DeZon/Bloomberg

  スウェンソンさんはある意味、カクテルを作る仕事を子供の頃から準備していたと言える。彼女の舌を鍛えたのは、あの一世を風靡(ふうび)したほろ苦い炭酸飲料だ。

  スウェンソンさんは「ドクター・ペッパーに夢中だ」と話す。「人工甘味料だらけなのに、これこそ完璧なソフトドリンクだと感じた。芳醇(ほうじゅん)なハーブとダークフルーツの風味がして、樹皮や根の成分が多く含まれた甘めのアマーロを思い起こさせる」と語った。

自宅のリキュール棚
自宅のリキュール棚
Photographer: Zack DeZon/Bloomberg

  ドクター・ペッパーに敬意を捧げる小さいコーナーは、スウェンソンさんがブルックリンのアパートでスピリッツを保管している棚の魅力的な特徴の一つだ。このアパートには元々婚約者が住んでおり、前のルームメートと入れ替わりにスウェンソンさんが1年半前に引っ越してきた。

  スウェンソンさんは居間で「ここは婚約者が前に寝室として使っていて、あちこち散らかっていた。彼は以前バーテンダーだったが、今はビーム・サントリーに勤務している。今は少し片付けたが、前は酒瓶が散乱していた」と語る。

  私がスウェンソンさんにドリンクを頼んだら、チョコレートビターズとオレンジオイルを少量加えた彼女版の「マンハッタン」を作ってくれた。これは恐らく友達が来た場合に作るカクテルだという。

チョコレートビターズとオレンジオイルを少量加えた「マンハッタン」
チョコレートビターズとオレンジオイルを少量加えた「マンハッタン」
Photographer: Zack DeZon/Bloomberg

  このカクテルにはバランスの良い深みがあり、スウェンソンさんが夏の夜にくつろいでいる時に自分のために何を作るのか質問してみたくなった。彼女は酒瓶のあるところに向かい、ハイボールの材料を集め始めた。

  棚にはドクター・ペッパーの右側の酒瓶に混じり、ラベルのない小瓶や小型の容器があった。スウェンソンさんはダンテで日本のハイボールを作る時に使うアトマイザーを選んだ。

   彼女は「家ではサントリーの『季(とき)』を使って飲み物を作るのが好きだ」という。「クラブソーダを加え、ワイルドにしたかったらオレンジやグレープルーツの皮を入れる。その後、グレープフルーツの皮を『季』に数日浸して作った液をスプレーする」と説明した。

「ステイシーのハウス・ハイボール」

サントリー「季」 1.5オンス
クラブソーダ
グレープフルーツ
上で説明した香り付けの液(お好みで)

角氷をバースプーンで砕き、背の高いグラスの底にそって入れる。「暑い日に戸外で飲むのは楽しい」とスウェンソンさん。ウイスキーを加え、軽くかき混ぜる。そこにソーダ水を注ぎ、泡をできるだけつぶさないようにもう一度かきまぜる。「激しくかき混ぜるのではなく、回したり引いたりする感じ」。グレープフルーツを飾り、香り付け液をスプレーする。

日本のハイボールの作り方
日本のハイボールの作り方
Photographer: Zack DeZon/Bloomberg

原題:The Highball That This Top Bartender Makes for Herself at Home(抜粋)

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