5日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  豊田通商(8015):前営業日比3.1%安の3435円。ゴールドマン・サックス証券は2日付で投資判断を「中立」から「売り」に、目標株価を3000円から2950円に引き下げた。会計基準変更で200億円ののれん償却がなくなることから、2018年3月期は大幅増配との期待感が最近までの株価上昇の一因と考えられるが、結果として株価バリュエーションが相対的に割高となったと分析した。

  科研製薬(4521):3.1%安の6320円。大和証券は2日付で投資判断を「3(中立)」から「4(アンダーパフォーム)」に、目標株価を5600円から5400円に引き下げた。新薬パイプラインの充実進まず、中長期懸念が強まっていると分析。爪白癬治療薬「クレナフィン/Jublia」は既存薬を用いていた患者への浸透が想定より早く一巡、今後は未治療患者への受診喚起が重要で、高成長維持は困難とみた。

  安川電機(6506):4%高の2410円。野村証券は17年度が2期ぶりの営業最高益との見方は不変で、収益力が高まっている「循環株」として注目するとした。業績けん引役は、世界シェアが首位級のサーボモータで、値頃感が評判の「Σ7」シリーズは生産設備のキー・デバイスの一つとしてものづくりの高度化・省人化が急務の中国で引き続き拡販が見込まれるとみる。目標株価を2400円から2550円に引き上げた。

  東京エレクトロン(8035):2.3%高の1万6755円。ドイツ証券は2日付で目標株価を1万6200円から1万8100円に引き上げた。投資判断は「買い」で継続。半導体メーカーの積極的な投資意欲は当面継続する見通しと指摘。18年3月期営業利益予想を2137億円から2289億円に、来期を2062億円から2360億円に増額した。

  ホシデン(6804):7.5%高の1334円。みずほ証券は2日付で目標株価を1200円から1500円に引き上げた。投資判断は「買い」で継続。アミューズメントの新製品の寄与により業績回復が鮮明になると予想した。18年3月期営業利益予想を40億円から55億円に(会社計画50億円)、来期を45億円から70億円に増額した。

  良品計画(7453):5.2%高の3万500円。5月の直営既存店売上高は前年同月比4.4%増だったと2日に発表。ゴールドマン・サックス証券は、衣料、生活雑貨とも好調で3-5月既存店売上高は平均前年比5.1%増(上期会社計画4%増)と、国内事業は好発進と評価した。18年2月-20年2月期営業利益予想を2%増額し、目標株価を2万8000円から3万500円に引き上げた。投資判断は「買い」で継続。

  ニトリホールディングス(9843):4.9%高の1万6940円。みずほ証券は2日付で目標株価を1万7000円から1万9000円に引き上げた。投資判断は「買い」で継続。商品企画から販売を一貫して行うサプライチェーンマネジメント(SCM)をすでに構築できた競争優位性は高く、成長市場である都市部や電子商取引(EC)での競争力格差につながると分析した。18年2月期営業利益予想を1020億円から1050億円に増額。会社計画は前期比15%増の990億円。

  アズビル(6845):3.5%高の4195円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は2日付で目標株価を4200円から4700円に引き上げた。投資判断は「オーバーウエート」で継続。主力のビルディングオートメーション(BA)事業の業績伸長により18年3月期以降の中期的な過去最高益更新を予想した。同証による18年3月期営業利益予想は226億円(会社計画220億円)、来期は237億円、20年3月期は261億円。

  田淵電機(6624):7.1%安の300円。17年3月期決算短信に継続企業の前提に関する事項の注記を追記すると2日に発表した。三菱東京UFJ銀行からの借入金につけられている財務制限条項に抵触しており、事業の進ちょく状況によっては今後の資金繰りに重要な影響を及ぼす可能性があるとした。

  三井造船(7003):3.7%安の155円。みずほ証券は2日付で目標株価を190円から170円に引き下げた。投資判断は「中立」で継続。海外プラントの工事が終了する上期決算までカタリストに乏しい状況が続くと分析。為替前提を1ドル=115円から110円に変更したこともあり、18年3月期の営業利益予想を300億円から240億円(会社計画は前期比93%増の160億円)、来期を180億円から140億円に減額した。

   ハーツユナイテッドグループ(3676):8.8%高の1668円。投資会社レオス・キャピタルワークスが5月29日時点で同社株式の発行済み株式総数の5.19%を保有していることが6月2日公表の大量保有報告書で判明した。

  カナモト(9678):8.4%高の3495円。17年10月期営業利益計画を158億円から前期比13%増の171億円に上方修正すると2日に発表。北海道や九州を中心に売上高が堅調に推移、コスト削減も寄与する。 

  日本ハウスホールディングス(1873):5.4%高の546円。17年10月期営業利益計画を39億円から前期比24%増の48億円に上方修正すると2日に発表。主力の住宅事業の受注高が想定通りに推移、人件費減少も利益を押し上げる。

  ハーモニック・ドライブ・システムズ(6324):4%高の4080円。日本電産(6594)が産業用ロボット部品の生産能力を7倍に増やすと記載した3日付の日本経済新聞朝刊で、同分野で先行するハモニックの1-3月期の産業用ロボット向け受注額が前四半期比2.4倍の86億5200万円に急増したと紹介した。岩井コスモ証券の西川裕康シニアアナリストは、工場の自動化で産業ロボの需要が高まっていけば、ロボットの腕を動かす手首や小型の関節装置で世界標準となっているハモニックの業績は伸びると指摘。同報道を受け、ようやく産業ロボ部品に日が当たってきた印象とした。

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