石油輸出国機構(OPEC)から発せられた朗報は、強材料としては十分ではなかったようだ。

  OPEC主導の原油減産の取り組みにより世界の供給過剰が程なく減少するとの見通しに対して懐疑的な見方が広がる中、原油先物相場は1バレル=50ドルを割り込んだ。ヘッジファンドによる原油価格上昇を見込む買いポジションは、昨年11月以来の低水準となった。投機家による売りポジションは2週連続で減少した。

  建玉報告の対象期間中に、OPECとその他の産油国は原油減産を9カ月間延長することを決定。削減幅の拡大と、より長期にわたる減産延長を期待していたトレーダーらは失望し、原油価格は週間ベースで過去1カ月で最大の下落を示した。

  ソシエテ・ジェネラルの商品調査責任者、マイク・ウィットナー氏(ニューヨーク在勤)は「市場は信用する前に、実際にその目で見たいと考えている」と指摘した。

  米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによれば、ヘッジファンドは5月30日終了週に、ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)原油の先物とオプションの売りポジションを13%、買いポジションは0.9%、それぞれ削減。買越残高は20万6103枚に増加した。

  コンフルエンス・インベストメント・マネジメント(ミズーリ州)のチーフマーケットストラテジスト、ビル・オグレイディ氏は、先週末に約48ドルで取引を終えた原油先物価格は、新たな買いが促される前に45ドルまで下落する可能性があるとの見方を示した

原題:OPEC Deal Extension Isn’t Enough to Rope in Bullish Oil Traders(抜粋)

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