欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドル上昇、雇用統計前に民間部門で予想上回る伸び示す

   1日のニューヨーク外国為替市場でドルが上昇。朝方発表された米民間雇用統計を受けて、労働省が2日発表する米雇用統計は予想より上振れする可能性があるとの見方が広がった。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対円で0.5%高の1ドル=111円37銭。対ユーロでは0.3%上昇して1ユーロ=1.1213ドル。

  給与明細書作成代行会社のADPリサーチ・インスティテュートが発表した給与名簿に基づく集計調査によると、5月の米民間部門の雇用者数は25万3000人増加。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は18万人増だった。2日発表の5月米雇用統計では18万人の雇用増が予想されている。

  ロンドンやニューヨークのトレーダーによると、月初となるこの日は商いが抑制されていた。市場参加者の関心は米雇用統計に向いている。また来週は8日に英国で総選挙が実施され、欧州中央銀行(ECB)が金融政策決定会合を開くなどリスクとなり得る行事が予定されている。米国では同日にコミー米連邦捜査局(FBI)前長官が上院情報特別委員会で証言する。

  労働省が発表した5月27日終了週の米週間新規失業保険申請件数は、前週比1万3000件増の24万8000件。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は23万8000件だった。米製造業活動の拡大は着実なペースに落ち着きつつある。米供給管理協会(ISM)が発表した5月の製造業総合景況指数は54.9と、前月の54.8からほぼ変わらず。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想中央値は54.8だった。同指数では50が活動の拡大と縮小の境目を示す。
原題:Dollar Gains as ADP Suggests Strength Before May Jobs Report(抜粋)

◎米国株:上昇、主要指数は最高値更新-民間雇用者の大幅増を好感

  1日の米株式相場は上昇。民間雇用者数の統計で大幅な伸びが示されたことを好感した。2日には労働省が雇用統計を発表する。

  S&P500種株価指数とダウ工業株30種平均はともに過去最高値を更新。銀行株は一時軟調な展開となっていたが、米10年債利回りが一段と上昇する中で上げに転じた。

  S&P500種株価指数は前日比0.8%高の2430.06。ダウ工業株30種平均は135.53ドル(0.7%)上げて21144.18ドル。ダウ平均が最高値を更新するのは3月1日以来3カ月ぶり。

  給与明細書作成代行会社のADPリサーチ・インスティテュートが1日発表した給与名簿に基づく集計調査によると、5月の米民間部門の雇用者数は25万3000人増加。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は18万人増だった。前月は17万4000人増。

  S&P500種の業種別11指数は全て上昇。特に金融やヘルスケアの指数が上げた。素材も高い。

  出来高が多かった銘柄はミード・ジョンソン・ニュートリション、グッドイヤー・タイヤ&ラバー、パターソン、センチュリーリンク、レベルスリー・コミュニケーションズ。

  シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX)は9.9に低下した。
原題:Stocks, Dollar Rise as Bonds Slip Amid Jobs Data: Markets Wrap(抜粋)
原題:MARKET WRAP: U.S. Stocks Rally to Record as Bank Shares Lead(抜粋)

◎米国債:小幅安、ADP民間雇用統計の堅調や株高が重し

  1日の米国債相場は小幅安。朝方は良好な米雇用関連指標を手掛かりに売られたが、引けにかけて株高などを背景に下げ幅の大半を失った。投資適格級の社債発行も米国債への重しとなった。

  ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)未満上げて2.21%。

  給与明細書作成代行会社のADPリサーチ・インスティテュートが発表した調査で5月の米民間部門の雇用者数は25万3000人増加し、市場予想を上回る伸びとなったことを受け、米国債は売り優勢となった。ただ、終盤にかけては下げ幅を削った。

  ADP雇用統計の発表後、利回り曲線はフラット化し、オーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)取引に基づいて推計される6月の利上げ確率は88%に上昇した。

  この日は投資適格級の社債発行が活発化し、9社の起債総額は171億ドルに達した。

  午後中盤に債券先物のブロックトレード(大口の相対取引)が入った後は、長期債のパフォーマンスが短期債を上回った。
原題:USTs Post Small Loss as Data, Strong Equities and IG Deals Weigh(抜粋)

◎NY金:反落、ADP雇用統計受け逃避需要が減退

  1日のニューヨーク金先物相場は反落。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は前日比0.4%安の1オンス=1270.10ドルで終了。

  「ADP統計とパウエル理事の発言が手掛かりにされた。パウエル理事は利上げが適切で、バランスシートも縮小するべきだと話した」-RJOフューチャーズ(シカゴ)のシニア商品ストラテジスト、フィル・ストライブル氏。「それが市場を圧迫した」。
原題:Gold Declines as Jobs Data Reduces Demand for Metal as Haven(抜粋)

◎NY原油:上げを消す、米生産増を市場は懸念-在庫は減少

  1日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物はほぼ変わらず。一時は1.7%上昇したが騰勢は続かず、引けまでに上昇分のほとんどを失った。米エネルギー情報局(EIA)の週間統計によれば先週の米原油在庫は643万バレル減少したものの、生産が日量2万2000バレル増加した。

  SCSコモディティーズ(ニュージャージー州ジャージーシティー)のエネルギー・デリバティブ・ブローカー、クレイトン・ロジャーズ氏は「米国の原油生産が弱材料であることは間違いない。まさにこれが相場に影響した」と述べた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は前日比4セント(0.08%)高い1バレル=48.36ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント8月限は13セント下げて50.63ドル。
原題:Oil Reverses Gains as Rising Output Outweighs Stockpile Declines(抜粋)

◎欧州株:ストックス600が反発-自動車株や石油・ガス株に買い

  1日の欧州株式相場は6営業日ぶりに上昇。自動車株が上げたほか、原油高を背景に石油・ガス株も買われた。

  指標のストックス欧州600指数は前日比0.4%高の391.66で終了。景気敏感株の上げが目立った。公益事業株や電気通信株などのディフェンシブ銘柄は下げた。前日まで5日続落し、ストックス600指数を月間で2013年以降最長の4カ月続伸を後押しした相場の勢いが失われたことを示唆していた。
  英FTSE100指数は0.3%高と、3営業日ぶりに上昇。複数の世論調査は、8日の総選挙を前に与党・保守党の最大野党・労働党に対するリード縮小を示した。昨夜のテレビ討論会に出席しなかったメイ首相に対し、野党党首らは批判を展開している。
原題:European Stocks Climb as Automakers, Energy Companies Advance(抜粋)

◎欧州債:中核国債ほぼ変わらず-周辺国債はまちまちの展開

  1日の欧州債市場ではユーロ圏中核国の国債がほぼ変わらず。スペインとフランスが国債入札を行ったほか、5月のユーロ圏製造業購買担当者指数(PMI)改定値は予想通りだった。

  ポルトガル10年債利回りがさらに低下した一方、イタリア債利回りは上昇した。
原題:Core EGBs Steady, Peripherals Mixed; End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE