トランプ米大統領が絶大な信頼を寄せる大統領上級顧問のジャレッド・クシュナー氏。連邦捜査局(FBI)の調査がそのクシュナー氏に重くのしかかり、政策課題の遂行や実業界、諸外国との情報のやり取りに支障をきたす恐れが生じている。

Jared Kushner
Jared Kushner
Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

  クシュナー氏(36)を巡っては、昨年の大統領選後にロシア政府関係者と接触していたことが報じられ、捜査関係者の関心を引いている。事情に詳しい匿名の関係者によると、同氏は追い詰められているものの不適切な行動があったとの疑いには抗戦する構えで、目立たぬよう業務に集中する意向だという。

  トランプ大統領の娘婿であるクシュナー氏は、大統領側近の中でも余人をもって代え難い存在だ。ホワイトハウス内ではバノン首席戦略官兼上級顧問ら保守強硬派のなだめ役、外では実業界幹部や外国首脳とのパイプ役として機能し、退役軍人向け社会保障制度から中東和平の仲介まで幅広い政策を監督する。

  だが過去1週間、クシュナー氏はトランプ政権を覆う政治危機の波に飲み込まれている。近い将来には文書提出や聴取、さらに議会証言すら求められかねず、同氏のホワイトハウス内での立場や外国政府要人との関係が崩れる可能性もある。

  クシュナー氏はこれまで行政機関での勤務経験はないが、トランプ大統領を理解し大統領の信頼を受けているため米政府でトップ近くの地位を得ていることを自覚していると、複数の政府幹部は述べた。大統領の顧問の1人によると、クシュナー氏と大統領は毎日1対1での話し合いの時間が設けられているほか、必要に応じ緊急会談も開く。クシュナー氏はたいてい米東部時間の午前7時には出勤し、ユダヤ教の安息日のため早めに切り上げる金曜日を除き、午後10時まで勤務している。

原題:Trump’s Biggest Goals at Risk as Kushner Is Sucked Into Probe(抜粋)

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