欧州中央銀行(ECB)はユーロ圏の景気見通し改善を政策ガイダンスに反映させるかどうかの議論を開始すると、政策委員会メンバーのバイトマン・ドイツ連邦銀行総裁が言明した。

  バイトマン氏は来週の政策決定を控えて当局者らが発言を慎む期間入り直前の5月31日、景気回復の進展でインフレ率上昇が一過性のものではない可能性がますます高まっていると指摘し、金融緩和措置が一部引き揚げられてもインフレは加速するだろうとの見通しを示した。

  「私の見解では、現時点の景気見通しとリスクバランスの改善は、フォワードガイダンスを調整するべきかどうか、およびその時期はいつかについての議論を政策委員会が開始することを示唆している」とドイツのコンスタンツで語った。

  バイトマン氏はまた、インフレ率は必ずしもECBが設定する2%弱の「目標レンジ」にある必要はないとし、物価安定の定義は「中期的で将来的な概念」に基づいているからだと説明した。

  政策委員会の中でも緩和措置に対して最も批判的な1人であるバイトマン氏の土壇場発言は、8日の政策決定会合での熱い議論の舞台を整えた。ドラギ総裁は、同会合では政策委員会が最近の景気改善を認める以上の大きな展開はないと、市場の期待を鎮めようとしている。

原題:Weidmann Says ECB Starting to Debate Whether to Change Guidance(抜粋)

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